ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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HAND of KING
日時: 2012/01/22 00:02
名前: ジージョー (ID: HhjtY6GF)

【From作者:初心者ですのでお手柔らかによろしくお願いします。】




「だって、この世は暇だらけじゃないか─────。」


神の遊戯玩具に、我々20名は選ばれた。
1つの願いを叶えるために、
生と死をかけたサバイバルゲームが、今、東京で始まる。

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Re: HAND of KING ( No.1 )
日時: 2012/01/22 00:16
名前: ジージョー (ID: HhjtY6GF)

  ※ネタバレ注意(*´・з・`*)チュッ♪







*能力ジャンル

<マリオネット:相手に触れることで能力を発揮できる。>
01.生死を操る手
02.
03.
04.
05.
06.

<ダイレクト:直接的に手から能力を発揮できる。>
07.
08.
09.
10.
11.
12.

<ロスト:上記の2種類を持ち、何かを消す能力を発揮できる。>
13.
14.

<ミス・パーフェクト:超越した半完璧の能力を発揮できる。>
15.
16.
17.
18.

<ゼロ・バースト:部類することが不可能な神秘的能力を発揮できる。>
19.
20.


Re: HAND of KING ( No.2 )
日時: 2012/01/22 17:51
名前: ジージョー (ID: HhjtY6GF)

『第48代目調整の神、アトムス・テールアインズ・アルパナ・アルルリトリ。御前に、例の件を任せる。』

ドイツにあるケルン大聖堂を思わせるような建物を背景に、川沿いを歩く2人の男性。1人はネクタイもベクトルも真っ白なスーツを着たガリレオのような人物、1人は金髪の好青年というマッチしない2人だ。
ガリレオのような人物は足を止め、アトムスの方を見る。
『この件は、お前には早すぎると思う。無理なら断っても・・・・』


   『俺はやるよ。外界の奴らには、お仕置きが必要なんだろ?俺が選んで、俺が進行をする。』


アトムスはそう言うと、微笑んで男性に近づく。
『あなたには、色々と教わりました。もうお休みになられてください。俺に、任せて。』
アトムスは男性の方にそっと手を乗せ、男性と目を合わせる。男性はアトムスと視線が合う前に目を閉じ、微笑して両手をアトムスの心臓に重ね当てる。そして、力を込めた。
男性の手が白く光りだし、やがてその光は、弱々しい光と変わっていき、ついには消えた。
そしてその瞬間、男性も消えた。




   『さようなら、師匠。』













     時は流れて、6ヶ月後──────。




東京にも、春が訪れた。

桜が舞う道を、2人の学生が並んで歩く。
「あーぁ、来年受験かよ・・・・早いよな〜ぁ〜。」
「一彦はもう大学決まった?」
「俺はまだだよ。偏差値も低いし・・・天志郎はいいよな。偏差値60以上もあるんだから。」
高校2年生で受験を控えた、どこにでもいそうな学生。向井天志郎と星一彦。2人は今年3年生に進級し、来年には早くも受験だ。一彦はため息を吐きながら、重い足を前に進める。
「まだ時間あるし、ゆっくり決めていけばいいじゃん。」
「お前・・・・それ去年頃からずっと言ってるな。俺は決心付けるのがギリギリなタイプなの!!」
「どんなタイプだよ・・・・・。」
天志郎が呆れながら一彦にツッこんだ、その直後だった。




      「だ、誰か、その人捕まえて!!!」




女性の叫び声と共に、2人は揃って前を見る。
道端にOL風の女性が倒れ、その前には2人に向かって走ってくる若い男性の姿が。
若い男性の脇の間には、女性用のブランドバックが挟まれている。どこからどう見ても、ひったくりの瞬間だった。









   『さて、それじゃあはじめるか。』










「お、おい、天志郎!!」
「捕まえよう!!」
2人は持っていた学生鞄を投げ捨て、そのまま向かってくるひったくり犯に向かって駆け出す。
女性の叫び声を聞いて、川沿いの土手下で少年野球していた集団がこちらを見ている。通りすがりのサラリーマンも、橋の上で釣りをしていたおじさんも、全員の視界が2人に向く。










      『カウント開始。3秒前。』














2人はひったくり犯に飛びかかる。しかし、2人で飛びかかったこともあって、男性の方は勢いよく後ろの方へ倒れる。













          『3』














倒れた先は、芝生の上だが急斜面であり、3人はバランスを崩して転がり落ちる。













             『2』















「わぁぁぁぁあああぁぁぁぁああああ!!!!!!」
天志郎、一彦、ひったくり犯は大声を上げながら、斜面を転がり落ち続ける。スピードは増し、方向感覚がなくなる。












         『1』















やがて、3人は土手下にある芝生の平地へと迫り、周囲にいた人たちから悲鳴が上がる。














            『0』
















そして、3人は“土手下に着く前”に意識を失った。


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