ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Blood-of-Island 【書き始めましたコメ下さい】
日時: 2012/02/02 18:08
名前: 馥璃 & ◆L1KMvtog2o (ID: qTh1yy9a)

初めまして馥璃(くくり)と申します。
今回『Blood-of-Island』という物を執筆させて頂きます。

●◯●◯注意事項●◯●◯
1 僕は学生な上、別HNで連載をいくつも執筆させて頂いてる所存なので更新速度が異常なまでに亀更新で行われると思います。
2 僕が嫌いな方や荒らしや小説に文句を言いに来た…などの方は速攻退室願います。
3 グロテスク描写、不愉快描写や中二発言などが含まれます。そういうのがNGな方は読まないで頂ける様にお願い致します。
4 小説に対するご意見や指摘などは大歓迎です。

〜〜〜〜〜〜設定資料・用語解説・お知らせ〜〜〜〜〜〜〜
用語解説>>2
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『Blood-of-Island』目次

>>1 Prolog 『The story begins』


△▼△▼読者様△▼△▼




更新状況
1月31日…『Blood-of-Island』執筆開始

Page:1



Re: Blood-of-Island 【書き始めました!】 ( No.1 )
日時: 2012/01/31 17:16
名前: 馥璃  ◆/9OWpH33yw (ID: qTh1yy9a)

 『The story begins』


とある国に所属する島には“それ”が存在していた。その島は大昔に異世界の生き物とされる『悪魔』や『吸血鬼』が存在していた。その島を人の住める島にする為に協会の神父がこぞって悪魔の親玉を封印したという。
悪魔が消えた島に人が移住し、その島独自の文化や発展を営み年に一度その悪魔を封印する儀式の真似事をして、島がいつでも平和で入れる事を願ったのだ、しかし…悪魔が消えて1000年目の時の祭りの儀式…
「ウソだ…こんなハズでは!!」
悪魔や吸血鬼…それと値する物がよみがえり、その島は人がまた住めなくなった。その悪魔や吸血鬼は人を喰らい島の外へと居場所を拡大しようとし、それを見かねた隣国の者は“悪魔の少女”を使い、いくつかの悪魔を平伏させ、その悪魔に『契約者』という名の『人の器』を与え共食いとも呼べる【悪魔狩り】が行われたのである。

*   *   *   *   *

【悪魔狩り】が始まって約100年。今でも悪魔は減らず、【悪魔狩り】は『Vampire Break』という組織に変わった。その組織はその島だけの「国家資格」と称され、悪魔の器に耐えられる者が『血の島』へと送られて行く。国家資格を得た人間は死ぬまで、その島に命を捧げ吸血鬼や悪魔を殺し続けなければならないーー。

I go in the world such you are alive?

 

     Blood-of-Island

Re: Blood-of-Island 【書き始めました!】 ( No.2 )
日時: 2012/02/17 16:22
名前: 馥璃  ◆/9OWpH33yw (ID: qTh1yy9a)

*用語解説*

・ブラッティ=アイランド…『血の島』と称される悪魔や吸血鬼が住み着く島。国家資格を持った者や政府から許可を得た者だけ住める島。近年、小さな町が出来て、人が住める様にはなったが住む人のほとんどはその島が故郷
と言える人のみである。島の面積は19万平方キロメートル(日本の半分が密集したくらい)人口7529人の小さな島である。
・市都セージャ…ブラッティ=アイランドの中心部にある。Vampire Break以外の人間が集まって住んでおり、町は栄えているのだが吸血鬼や悪魔が近くに出た時は、最低限家にいる事が原則になっているので静かな土地である。有名な産業は宝石や炭鉱事業。
・Vampire Break…【悪魔・吸血鬼狩り】をする国家組織。組織の上層部一人が島で活躍している。表向きは宝石事業会社として取り扱っている。組織は囚人などを集めてVampire Breakerとして使っている。
・Vampire Breaker…国家組織「Vampire Break」で国家資格を手にし、「ブラディ=アイランド」で活躍する人間の事を指す。人間は必ずしも“超能力”を持っており、その超能力等にあわせて「ダブルネーム」を持っている。
・デビル…Vampire Breakに服従した悪魔の事を指す。人間の契約者を守る事を主にし悪魔狩りを行う。『器』を手にした悪魔なので人の形までもとってみせる。
・バンパイア…本来なら『吸血鬼』の事を指すのだが、「組織に服従していない悪魔」の事を指す。
・ヴァンパイア…『吸血鬼』、島に住み着き人の血を吸いつつ人を喰らうが、朝が苦手。

Re: Blood-of-Island 【書き始めました!】 ( No.3 )
日時: 2012/02/02 18:07
名前: 馥璃  ◆/9OWpH33yw (ID: qTh1yy9a)

EPISODEⅠ 『Strange morning』


台風の様な大雨が降り続け、綺麗な装飾が施されているが年代物の民宿的な所にも窓、ドアや壁…様々な所に雨が打ち付けられている。それと共に中に居ても聴こえて来る風の音。何もかもをなぎ倒して行きそうな勢いを持つ風に耳を傾ける、民宿…いやアジトの一室で少女は眠っていた。
十代半ば…十五歳くらいの少女は、広い部屋の中のベットの中で薄く瞼を開いた。
「何時だ…?」
目覚まし時計を掴み、自分の目線へと持って行く。針は23時12分を指していた。少女は「……寝過ぎたな…」と呟くと、いそいそとベットの外へと足を運ぶ。Tシャツのボタンを外し、少女は着替え始めた。

ブレザー制服の様な服を羽織り、後ろ髪を残しつつも髪を三つ編みに縛り上げた。すると、ふと考えた様な顔をした少女はぽつりと呟いた。

「マリアとエンペラー…起きてるかな」

軽い身支度を整えた少女は、アジトの一階へと降り『食堂』と書かれている部屋へと入って行く。
その『食堂』は暗く、少女が電気を付けるとそこには銀髪の好青年がダイニングテーブルで珈琲を飲んでいた。少女はその青年の前に青年がいれたであろう珈琲を持ち座った。

「おはようございます、ティラナ」
「おはようございます…アシュ」

異例の朝の始まりは、二人の挨拶から始まったりするーー。

Re: Blood-of-Island 【書き始めましたコメ下さい】 ( No.4 )
日時: 2012/02/17 17:06
名前: 馥璃  ◆/9OWpH33yw (ID: qTh1yy9a)

ティラナと呼ばれた少女は、アシュという名の青年と目を合わせる事も無く口にコーヒを運ぶ。
無言の二人、カチカチと今にも消えそうな電気と強くガラスを割る様に叩き付ける雨が部屋中に響く。
ティラナは一息つくと、立ち上がり何事も言わずに食堂を出ようとした。
こんな雨じゃ悪魔や吸血鬼共も雨宿りして動けないだろう、と食堂のドアノブに手を付けた瞬間
「ご機嫌麗しゅう御座います」
「おはよー!!」
髪の毛をパッツンに切り揃え、ゴシックロリータの服を纏う片目に包帯を巻いた赤目の少女と青髪のツインテールの少女が食堂へ入って来た。
「おはようございます…エンペラー…ルーン」

バチンッ!!

ブレイカーが落ちた。
辺りが暗闇に包まれる、しかし誰一人ブレイカーの元へ向かおうとせずに窓の方へと神経を巡らせた。
嵐の中、窓から誰かが四人を見つめている。

窓の外の誰かはニヤリと笑った。一斉に四人の目つきが変わった。


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