ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 僕×彼女=
- 日時: 2012/02/06 09:27
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: vGq5J7E8)
- 参照: 学校のパソコンなう。
お父さんも、お母さんも、弟も妹も、みーんな死んじゃって。
お兄ちゃんは泣きながらどっかに行って、最近は女の子と一緒に、たまに家に帰ってくる。
俺は、ただ静かに、学校に行って、ご飯を食べて、学校から帰って、ご飯を食べて、お風呂に入って、宿題をして、寝る。ごくふつうの生活をしていた。
別に、一人じゃない。俺には、あいつがいるから。
※ ※ ※
こんにちは、こんばんは、おはようございます。
僕は、結城柵と申します。同じく、シリアス・ダーク板で『世界と一緒。』という作品を書いています。
自分に素直に、を一番において書いているため、不快な描写も多々あると思います。
読んだ時点で、「自分には合わないな」と思ったら、すぐにブラウザバックをおすすめします。
♪登場人物
・矢面 柚灰 (ヤオモテ ユカイ)
17歳のごく普通の少年。
記憶喪失だが、本人は大して気にしていない。
黒髪に、鳶色の瞳と、容姿も普通。
服装は、ブレザーに大きめのヘッドホン。
・榊原 繊月 (サカキバラ センゲツ)
17歳の少し変わった少女。
無表情、無感情な柚灰の幼馴染。
つやのある黒のツインテールに、闇色の瞳。右目に眼帯。
服装は、ゴシック色の強いゴスロリ。
・小野寺 涙 (オノデラ ルイ)
18歳の不思議な少年。
何らかの事情で浪人しているため、柚灰のクラスメイト。
灰色の髪に、赤い瞳。中性的な容姿をしている。
・矢面 笑也 (ヤオモテ エミヤ)
18歳の不良少年。
事件以来、ぐれてしまった柚灰の兄。
茶髪に、鳶色の瞳。少し強面。
では、ごゆるりと。
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- 0 『現状。俺について』 ( No.1 )
- 日時: 2012/02/09 11:49
- 名前: 結城柵(トリップ略) (ID: vGq5J7E8)
- 参照: 学校なう。
うん。別に、簡単な話だよ。
ある朝、目が覚めて下に下りてったら、居間が真っ赤を通り越して真っ黒だった。いつも笑ってる母さんと父さんが、皮と肉と臓器に分別されて、悲しそうにしていた。いつもうるさい妹と弟は、母さんのお腹の中で、真っ白で真っ青になって静かにしてた。ぼんやりとその光景を見ていたら、お腹が鳴った。自分じゃご飯を作れないから兄さんを呼びにいった。起きてきた兄さんは、真っ青な顔をしてどこかに電話し始めた。すぐにいっぱい人がきて、大騒ぎになった。それだけです。それで、僕は今、この話をするために貴方の前にいるんですよね?
…以上が、俺、矢面柚灰が警察や、その他諸々に語った内容らしい。らしい、というのは、俺自身がそれを全く覚えていないからだ。と、いうよりも、俺には3年前の、その事件以前の14年分の記憶が全くない。忘れている、もしくは失っていることを周りは、かわいそうだと言うが、本人は実は、なんとも思っていなかったりする。確かに、不便だし、過去を思い出したくて、苛立つことも多々ある。それでも、悲しくはない。
「ユカイ、お昼。」
俺の首に、むぎゅ、と抱きついた黒髪ゴスロリの少女。甘ったるい声と、鼻孔をくすぐる甘ったるいにおい。はたから見れば、変わり者のコイツ。コイツのおかげで、俺は、悲しくもさびしくもない。
この、かわいい幼馴染のおかげで。
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