ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 人生は選択ゲーム
- 日時: 2012/02/12 15:26
- 名前: 結縁 ◆07n7WL3vxg (ID: 2bMKvkP1)
初めましての方は初めまして。
足を運んでくださり有難うございます。
未熟者の小説ではありますが、どうぞ読んでいって下さい。
+注意+
・更新遅いです
・途中放棄あるかもしれません
・荒らしさんは退場を
・つまらなくても責任はとれません
<人物紹介>
>>1
#プロローグ#
>>2
【本編】
*読者様*
Page:1
- Re: 人生は選択ゲーム ( No.1 )
- 日時: 2012/02/10 20:49
- 名前: 結縁 ◆07n7WL3vxg (ID: zOsBHIjJ)
<人物紹介>
『主人公』
名前:倖瀬 沙羅/ユキセサラ
性別:女
年齢:16
容姿:鮮やかな紅い髪を二つに分けて結んでいる。瞳は紅と蒼。服装は独特の雰囲気の黒いゴスロリ服を着ていてその上から羽織るようにして紅い蝶の模様の入った防具服を着ている。頭には紅いリボンのついた帽子を被っている。
性格:喋ることは、ほとんどなく、寡黙ながら考えていることは多い。思考内での会話や呟きなどの多い変わり者。周りからはクールで不思議な子と思われている。
特殊能力:言霊を扱う。普段話すことが少ないのはうっかり、言ってしまった言葉に、力が宿るのを恐れているから。
ランク:シングルS
その他:ランクが全てという世界でそれなりに楽しんで生きている。
ちなみにランクは上級者が「スペシャルS・トリプルS・ダブルS・シングルS」とあり、下級者には「A・B・C・D・E」という風になっている。
名前:玖守 煉斗/クガミレント
性別:男
年齢:16
容姿:黒く短めの髪で、毛先が紅い。鋭利に細められた瞳は碧。服装は、長く丈夫そうな黒いマントとブーツで、所々に金色の模様が描かれている。首元から竜のような形の銀のネックレスをつけている。
性格:寡黙……といかないまでも、必要最低限の言葉しか話すことはしない。本人曰く面倒らしい。
特殊能力:弾丸を扱う。その名の通り、自分の魔力を好きな大きさに空中に生み出すことによって相手にぶつける。弾丸の威力は最大で一つの都市を消し去るほど。ランクが上がるごとにその威力は増すだろうと予想される。
ランク:シングルS
その他:同じように数少ない上級者である、沙羅に興味を持っている。
名前:セルレ・リル・ラウン
性別:女
年齢:15
容姿:軽くウェーブがかった金髪で肩より少し長いくらいの長さ。瞳は桜色。肌が白く、服の色も白メインのものなのでまるで女神のよう。服装は、神話の女神達が着ていそうなもので、露出は控えめ。
性格:優しく温和。抜けている所もある。上級者である、沙羅に憧れを抱いていて、実はファンだったりする。
特殊能力:幻歌を扱う。その美しい歌声に魔力を乗せ、相手を惑わし、幻へと誘う。痛みや苦痛を味あわせることはもちろん、心を落ち着かせたり、幸せに満たしたりも出来る。ランクが上がるごとにその幅は広がる。
ランク:A
その他:実力としてはシングルSなのだが、ちょっとしたことで、集中力が切れてしまったりなどの、脆さから、Aランク。
とりあえずの登場人物はこんな感じです。
話が進むごとに追加があるやもしれません。
- Re: 人生は選択ゲーム ( No.2 )
- 日時: 2012/02/12 15:24
- 名前: 結縁 ◆07n7WL3vxg (ID: 2bMKvkP1)
#プロローグ#
人とはどうしてこんなにも面白いのだろう?
この日常が当たり前のものだと思っている。この……ランクが全てだという狂いきった世界を当然のものとして受け止めている。
それが、私には不思議で面白くてたまらなかった。普通、可笑しいと思わないか?
「ねぇ、ねぇ、見て、あの子……」
「あの、目立つゴスロリ服……一年生での数少ないSランクの一人、倖瀬沙羅じゃない!?」
「ちょっと! 声大きいって。聞こえるよ」
ほらね? 耳を少し傾ければ、皆ランクのことばかり。
本当に、可笑しいったらありゃしない。
そんな人達は……選択するまでもなく、無視に限るわね。噂話をしている子達の横をすり抜ける様にして、『上級学科』に向かった。
私の居る場所は、『上級学科』と『下級学科』そして、『スペシャル学科』と三つに分かれている。それぞれに能力差はもちろん、境遇にも差がでる。しかし、上級者だからだといって良いことばかりでないのがこの場所の嫌な所だ。……下級者の人達は何も知らないだろうが、能力の力が上がり、ランクが上がるほど私達への風当たりは増す一方なのだ。
特に、下級生である私のような者がランクが高いと非常に絡まれやすい。それがとてつもなく迷惑極まりなかった。
「おい、一年の天才ってお前のことだろ? ……って何無視してんだよ!」
ほら、噂をすればすぐこれだ……。私は天才でも何でもないというのに。学年が一つ上というだけでこの態度。理解出来るはずもない。
こんなとき頭に浮かぶのは幾つかの選択肢。私は基本的に話すことはない。だから変わり者だと思われることも多いけど、能力が能力なのだから仕方ないんだ。
そうこうしてる間にも思考は巡り、選択肢が浮かんでくる。
一つ目は——無視して通り過ぎる。
二つ目——愛想笑い後、重い一撃をお見舞いして立ち去る。
最後——その辺の人を身代わりにする。
三択が思いついたけど、どうしたものか。
「この……ぶん殴ってやる!」
あ……流石に無視して通り過ぎるのは無理があったかな?
それじゃあ、遠慮なく……。
殴りかかってきた右拳をゆらりと舞うように、回避し……そのまま左足で踏ん張った後、勢いをつけた右膝で男の腹部を蹴り上げる。
「ぐふっ……!」
男は反撃を予想してなかったのか、蹴りが直撃し廊下の壁に激突した。
物凄い音が響いたが、壁には傷一つない。流石上級者用の敷地だ。丈夫に作られている。……そんなことを考えながら蹴り飛ばした男、多分、先輩に当たる人物を無視して私は自分の机のある場所へと何事もなかったかのように歩き出した。
これが私の日常であり日課になりつつある。
だけど、こんなのは平和な方。鐘の音が鳴り響けばもっと過酷な一日が始まるのだから。
此処が私の生きる場所であり、きっと死ぬ場所。
まだまだ、死ぬ気は無いけれど、それでも恐怖することも諦めてしまいそうになることもある。
月日は止まることなく流れてく……。
私の私の此処での目的は——。
——……一日の始まりを告げる鐘の音が重く鳴り響いた。
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