ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- SHAININGU・SUTARRAIT〜オレンジみかん物語〜
- 日時: 2012/02/12 16:28
- 名前: アリス (ID: yMcOisx5)
- 参照: http://genfhousetask@yahoo.cojp
始めまして。アリスです。私は初めて小説を投稿しますが宜しくお願いします。
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- Re: SHAININGU・SUTARRAIT〜オレンジみかん物語〜 ( No.1 )
- 日時: 2012/02/12 20:31
- 名前: アリス (ID: yMcOisx5)
- 参照: http://genfhousetask@yahoo.cojp
「お兄ちゃん…。早く戻って来て…。」
メルキィが行方不明になってから数ヶ月の月日が経っていました。
ミルキーはいつでも一緒に居てくれた兄メルキィの事が心配で溜まりませんでした。
其れをいつも見ていた母マーシャは落ち込むミルキーに励まそうと言います。
「お母さんもとても辛いし寂しいわ。でもね、お母さんはね絶対あの子は帰ってくるそう思っているの。だから、諦めないでゆっくり待ちましょうね。」
この時のお母さんの表情は何処か寂しそうでした。
それもその筈。自分の一人息子が行方不明の状態であんなにつらい事は無いでしょう。
「お兄ちゃん…。」
知らず知らずの内に気持ちが塞ぎ込んでいた。
目から大粒の涙が溢れおお泣きしていた。
大好きだったお兄ちゃん。優しかったお兄ちゃん。時には喧嘩もしたけどあたしのたった一人の大事なお兄ちゃん…。いざ、居なくなるとこんなにも寂しさが押し寄せてくるとは思わなかった。胸にぽっかり大きな穴が空いたように寂しい…。戻って来て…お兄ちゃん…。如何して…如何して居なくなってしまったの!?ミルキーは泣きつかれて暫く寝ていました。
良い匂いがする。
ミルキーはゆっくりと目を開き起き上がります。
「ふぁぁあ。よく寝たぁ。」
大きなあくびをするとベッドから飛び降り机の上においてあるクッキーを食べた。
こうしていると思い出すのです。
あたしが部屋でいじけている時は必ずと言って良いほどお兄ちゃんが自分で作った手作りのクッキーを必ず置いてくれた事を。
でも、このクッキーは今お母さんが作ってくれたものです。
そうね、お兄ちゃんは絶対帰ってきてくれる。そう信じよう。決して「希望」を捨ててはいけないってお母さんも言っていたのだから。
よぉし、あたしも頑張ろう!お兄ちゃんが居ない間にアリシアと一緒に沢山修行してお兄ちゃんを追い越しちゃおうっと。メープルも誘って行くか。
—終わり—
- Re: SHAININGU・SUTARRAIT〜オレンジみかん物語〜 ( No.2 )
- 日時: 2012/02/13 05:18
- 名前: アリス (ID: yMcOisx5)
- 参照: http://genfhousetask@yahoo.cojp
—夜空—
「ねえ、お兄ちゃん!見て!凄く綺麗な夜空だよ!」
ヨモギがが言います。
「どれどれ。」
そう言われてしぶしぶ美しい夜空を見つめます。
ポヨンは久々に見る美しく澄んだ夜空に感心します。
「わぁぁぁぁ…。なんて綺麗な夜空なんだろう。」
ポヨンは長い事旅を続けている中でもこんなに夜空が美しいと思った事は一度もありませんでした。
心当たりがあるとすればクラウドランドに居た時の夜空に近い感覚です。
「なんて、懐かしいんだろう…。」
あまりの美しさに見惚れるばかりです。
「僕も初めて見たよ。」
ヨモギも言います。
「そうだ!ヨモギ。今度さシャイニングスターに帰らないか?」
「う、うん…。如何したの?急に。」
「あの夜空を見てたら何だか恋しくなっちゃってね。」
それでシャイニングスターに帰りたくなった訳だ。
そう言えば僕もシャイニングスターに一度も行った事も無かったし。
一度は行って見たいと思っていた。
「ぼ、僕も行きたい。」
「そうかヨモギも行きたいんだね。じゃあ、行こうか。」
「うん!」
僕はワクワクしていた。
初めて行く星はどんな所だろう。
平和な星だといいな。あっ!それとその星の人達も優しい人達だと良いなぁ、とか想像をしていた。
「出発は明日で良いかな?今日はもう遅いし。」
「うん!」
キラーン。
「あっ!流れ星だ!お願い事しなくちゃ。」
「ヨモギはどんな願い事したの。」
するとヨモギはニッコリ微笑んだ。
「秘密だよ。」
「そっか。さぁ、寝るか。」
「そうだね。僕も眠いや。」
「お休み。」
—終わり—
- Re: SHAININGU・SUTARRAIT〜オレンジみかん物語〜 ( No.3 )
- 日時: 2012/02/13 06:13
- 名前: アリス (ID: yMcOisx5)
- 参照: http://genfhousetask@yahoo.cojp
1・—孤独な少女—
「おーい!また、あいつが来たぞ!!」
村人の一人が叫びます。
「皆家の中に隠れろ!!」
何故、村人達が一斉に家の中にかけもむのかと言うと、それはある一人の少女が原因でした。
少女の名は「リマエル」いつも村に来ては悪戯や悪さばかするのです。
その為村人達は彼女を避けているのです。
「…如何して皆私を避けていくの?如何して…。私はただ皆と仲良くなって遊びたいだけなのに…。」
リマエルは寂しそうに帰って行きます。
「わぁぁあ。素敵な村だね。」
何も知らないミカン達がやって来ました。
「此処がグラスビレッジね。」とルネ。
「僕もこう言うのは初めてです。」
「久々の自然の空気だわ。」
如何してこの村に来たのかと言うとたまたまクラウドランドにやって来た草の民の人が「貴方達を招待しちゃいまーす♪」とか言われて来たのです。
さわさわ。
吹き抜けるそよ風もとても心地が良い。
「ようこそ草の民の村グラスビレッジへ。」
迎えてくれたのは双子の女の子フロールとフロースだった。
二人はとてもよく似ていますがフロールは活発な性格でその妹フロースは大人しい性格だ。
「もしかして、貴方達。私達のお姉ちゃんに招待されたんでしょ?」
フロールはやれやれというように言います。
「お姉ちゃん?」
「そう、私達のお姉ちゃんがあの時クラウドランドに行って貴方達を招待したって言っていたので…。御免なさい!」
フロースは深々とお辞儀をします。
「そんな、丁寧にお辞儀をしなくたって良いんだよ。」
ミカンは慌てて言います。
「いいえ、そういう訳にはいきません。だってお客さんには礼儀正しく振舞いなさいって両親からきつく言われてますので。」
「あたし、こんなに礼儀正しい子見たこと無いかも…。あるとすればバルドぐらいしか…。」
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