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君と過ごせた時間
日時: 2012/02/15 20:39
名前: 雨涙 (ID: gE35uJOs)
参照: http://2525


あの時 もっと素直になればよかったのかな
後悔はいなくなる 今になって 思い浮かぶ

私は病気だ
心臓病らしい…
そんな私をずっと支えてくれた幼馴染に
今日、嘘をついた

「検査の結果どうだった?そういえば…今日、車椅子どうしたの?」

体に負担がかかるから 私はいつも車椅子だった

「ふふっ!あのね、私…薬がきいているみたいで治りかけているんだって!」

「本当に!?」

「うん!だからもう送り迎えしてくれなくても大丈夫だよ!」

本当は今、立っているのがやっとだった

でもね、これが最後の嘘だから 許して?

「それに…好きな人いるんでしょ?」

「なんで知ってるの!?」

当たり前でしょ?ずっと君だけをみていたんだから
ずっと…

「幼馴染だもん!知っていて当たり前!
今からでも告白したら?」

でもね 私は約束できないから
ずっとそばにいるって約束できないから
応援したあげる

君が幸せになれるように

「じゃぁ、行ってくる」

「うん、ばいばい」

遠くなる君の背中を眺めた
眩しかった
涙があふれた

「…ねぇ…好きだよ…誰よりも一番…」

しばらく歩いた場所で私は意識を手放した

ーーーーー

よかった…本当に嬉しかった
妹のようなお前をずっとみてきた
これからは普通の暮らしができる
でも少しさびしい気もする

まず、することは
彼女に告白しなくちゃな

そのとき、着信がなった

「おばさん?」

「はぁ、はぁ、今すぐ病院にきて!」

「え?驚きませんよ、もう病気は治り始めたことは知っているんですからドッキリですか?」

「あの子は移植が必要なのよ!?
自然に薬だけで治るはずないじゃない!!」

正直 病気のことをあまり詳しくしらなかった

「すぐ 行きます!」

飛び出した先は道路だった

キキイッバンッ

なぁ…ごめん…な…


ーーーーーーーー

眼を覚ました病床で私はまた眼を閉じた
もう つかれたから

ねぇ…ありが…とう






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