ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 嘘つきの「ありがとう」
- 日時: 2012/02/15 21:02
- 名前: 霊亞。 (ID: /uXIwxRd)
—私は嘘つき。
—大好きな人にも、大嫌いな人にも……
—変わらず嘘を振りまくような、嫌われる存在。
—そんな私を……
—もしも好いてくれるのならば…………
Page:1
- -登場人物紹介- ( No.1 )
- 日時: 2012/02/15 21:12
- 名前: 霊亞。 (ID: /uXIwxRd)
鏡 境架 <カガミ キョウカ>
いつも笑顔の少女。
だけど、その笑顔は嘘の笑顔である。
美少女ではあるが嘘の笑顔と気付いている人からはあまり人気は無い。
本当は、本当の笑顔で皆と話したいと思っているけれど……
髪は月のように輝く銀髪のロング。眼は血のように黒く赤い瞳。
希原 圭 <キハラ ケイ>
明るく、皆に好かれる少年。
圭の笑顔は本物であり、境架もそれは気付いて羨ましがっている。
境架の笑顔が嘘の笑顔だと気付くが……
髪は黄緑のボサボサヘアー。眼は黒。
鏡 琴音 <カガミ コトネ>
境架の妹。
大人しく引っ込み思案な性格だが、本当の笑顔。
圭の事が好き。
髪は金色、眼は境架と同じ赤い瞳。
- 第一話 ( No.2 )
- 日時: 2012/02/15 21:20
- 名前: 霊亞。 (ID: /uXIwxRd)
「じゃあね、境架ちゃん!」
「うん、また明日ね—……」
鏡境架、16歳。
嘘の笑顔と嘘の言葉で出来た人物。
本当の私は、もっと醜い。
そんな本当の私を知ったらきっと、皆が私を嫌うだろう。
—……そんなのは、嫌だ。
だから私は、嘘をつく。
バレるわけにはいかない。
誰にも、何があっても……
「……あれ?鏡さん!—……の、お姉さんの方!」
後ろから声が聞こえて、私はビクッ、と体を震わせる。
「……あぁ、希原君……妹がいつもお世話になってます。」
妹、琴音の友達……希原圭君。
琴音は友達と言い張るけれど、私は恋人同士じゃないかと思っている。
とにかく、良い人。恋人であっても納得する。
「どうしたの?」
「—……え……?」
「何か、元気無い。大丈夫?」
「…………」
希原君は、こういう所ですっごく鋭い人だ。
「ねぇ、どうしたの?」
「大丈夫です、私は……」
私はまた、嘘の笑顔を創った。あぁ、こんな自分が嫌になる。
「嘘つき!!」
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。