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−夢と現実の交錯−
日時: 2012/03/10 09:29
名前: ふぁーム。 ◆7nW4G.K93U (ID: 8we7jWSg)

初めまして、こんにちは。
ふぁームという者です。

今回書かせていただくのは、「夢と現実の交錯」です。

あることから、家出をした、主人公の田原良介は、その親友、岸島健太の家に居候することになった。
しかし、そのことは岸島家の両親は知らず、隠れながらの生活。
そこで、良介は、思いがけない体験をする・・・

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−更新日について−
更新は、毎週土曜日に決まりました。
それ以外の日は、本編以外の物語を更新します。

−その他のお知らせ−
本日の更新は、第一章の第一夜です。

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 本編【夢と現実の交錯】

---第一章『居候』---

第一夜「家出」

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Re: −夢と現実の交錯− ( No.1 )
日時: 2012/03/10 10:01
名前: ふぁーム。 ◆7nW4G.K93U (ID: 8we7jWSg)

第一章 第一夜「家出」





「どうすればこんな点数が取れるの!」
「俺だっていつまでも一位でいられるわけじゃないんだよ!」
「だからって60点はひどすぎるでしょ!」
「それが普通なんだよ、みんなそうだよ!」
「あんたはやれば出来るんだから!次のテストで100点取らないなら、あんたなんかうちの子じゃありません」
「何だよそれ。もういいよ。ここの子じゃなくたっていいよ!!」
「待ちなさい、良介!」
俺は家を飛び出し、行くあてもなく自転車をこいだ。
あ、ここって健太の…




2012年3月10日。俺は家出をした。
「良介君ー。夕食、カップラーメンでいい?」
「いいよな。お前今日の夕食カレーだろ」
「え?」
「口にカレーついてる」
「あ、ごめん」
ティッシュで口をぬぐうと、健太は言った。
「それにしても、良介君がうちに居候するなんて信じられないよ」
苦笑いしながら言った健太に、俺はこう返した。
「親ってうるさいよな。100点じゃなきゃうちの子じゃないってよ」
「わぁ、すごいな…でも、そのうち警察とかが探しに来るかもよ」
「うちの親、警察嫌いだから」
「え?何で?」
「話すと長くなるから、明日な。もう夜遅いし」
「そうだね。おやすみ」





ここは…どこだろう?

外に出てみると、真っ暗な草原が広がっていた。

出てきたほうを振り返ると、小さな小屋があった。

「良介君?おーい、良介君!」

健太だ。いったいどうなっているんだ…?

「良かった。なんだかよくわかんなくて、なんていうか、知ってる人がいてよかった」

「お、おう」

ここは一体どこなんだろうか…


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