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君と僕  〜友情日記帳〜
日時: 2012/03/09 23:36
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

はじめまして、mkっていいます!
小説を書いて見ました!

では、登場人物の紹介をします

主人公
名前  藤岡 速人/ふじおか はやと

性別 男

容姿 黒髪ウルフカット。瞳の色も黒
   
性格 見た目のわりには繊細な神経の持ち主。意外と単純なところもある
友達を大切にするのがモットー



親友
名前 舞城 優/まいしろ ゆう

性別 男

容姿 茶髪で肩まで掛かるくらいの長さ。瞳の色は黄色、女に似ているとよく言われる

性格 明るくて他人に笑顔を見せるだけでその人は癒されるという癒し型タイプの人間。誰よりも友達思いな故、親友である速人をいじめるクラスメイトに対して怒りを覚えている



謎の女医
霧沢 憐/きりさわ れん

性別 女

容姿 ショートカットの赤い髪、瞳の色はオレンジ。美人系お姉さん。普段はボーイッシュな服装の上に白衣を羽織っていることが多い

性格 冷静沈着・・・まさにこの言葉がぴったりな性格。ときどき天然な所も見せる




謎の少女
名前 未来 詩音/みらい しおん

性別 女

容姿 漆黒の瞳に茶髪のロングヘアで童顔。普段はピンクのフリルを纏ったかわいらしいドレスを来ている

性格 なんといっても不思議ちゃん。ときどき、冷たい一言を発することもある


こんな感じです!
これからもよろしくお願いします

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Re: 君と僕  〜友情日記帳〜  プロローグ ( No.1 )
日時: 2012/03/09 23:36
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

俺のせいだ・・・ 俺が・・・俺があんなことをしなければ・・・

速人は無情にも降りしきる雨の中自分を責めていた・・・

  ——— 一週間前 ———

 「あ・・・雨降ってるよ・・・速人」

優はコンビニの窓に額を寄せて真剣な顔つきで外を見ていた。

その顔があまりにも面白くてオレはつい笑ってしまった。

優はきょとんとした顔で不思議そうにオレの方を見ていた。

 「どうしたんだよ速人僕の顔になんかついてるのか・・・?」

優は少し顔に赤みを帯びて俺のほうに近づいてきた。

 「いや・・・なんでもないよ」

と、俺は言った。

やっぱり優は男だけどかわいいんだよな無邪気で女みたいな顔しやがって・・・女子にも好かれて

それに比べて俺はみんなから、かわいげがない子供らしくないとかいろいろと悪口言われてさ・・・女子たちには変な目で

見られるし・・・優がうらやましいよ

俺はいつも一人ぼっちだった。クラスのみんなからいろんな悪口言われて寂しくて寂しくて・・・

本当はみんなとも仲良くしたいし友達と遊びたいし・・・でも俺はみんなと話すのが恥ずかしくってあまりしゃべらないから

無口だと勘違いされ結局、自分の本当の気持ちをみんなに伝えられずにずっとひとりで何でもやってきた

でもある日・・・

 「おーいお前ら席に着けー!今日はお前らにいい知らせがあるぞーなんとウチのクラスに転校生が来たぞ!みんな仲良く
  してやれよー」

転校生・・・先生の話を聞いて少し期待した。もしかしたらこの転校生なら自分の友達になってくれるかもという考えが頭の
中をよぎったが俺は期待しないことにした。

もしそんな考えを持って転校生と友達になったとしても周りのやつらの反応を見てればきっとそのうち転校生も
俺のもとを離れていってしまうのではないかと思った

そしたら俺はまた一人ぼっち・・・もう傷つきたくない・・・そう思ってたのに・・・

 「こんにちはー、僕は舞城 優です♪お父さんの転勤で上北中学校からここの中学に転校してきましたーよろしく☆」

転校生は俺の思ってたイメージとはちがった爽やかな表情で自己紹介をしていた・・・彼は背が小さく女のような顔つきだ

 「じゃあ・・・席はどーすっかなー・・・そうだ、席は・・・藤岡 速人の隣だ・・・いいなー」

先生は言ったが教室のみんなは了解したものの不満そうな表情だった

転校生は俺に話しかけてきた

 「藤岡・・・速人君っていうの?かっこいい名前だねぇー、僕は舞城 優だよー優って呼んでねー♪
   あ、そうだ君の事は速人って呼んでもいいかなー?エヘ☆」

俺は答えてもいいのか少し戸惑ったが彼の笑顔を見ていたら思わず返事をしてしまった

あれほど自分の中でもう傷つきたくないとか願ってたくせにあっさり返事したってことはやっぱり心の奥深くでは友達が
欲しいと思ってたのかな?

でもたとえ友達になったとしても彼を傷つけてしまったら彼は僕みたいになってしまうのだろうか

そのときはその事しか頭になかった


でも俺は決心した友達が欲しい・・・分かり合える友達がほしい…そう思っていた・・・

Re: 君と僕  〜友情日記帳〜 第一章 ( No.2 )
日時: 2012/03/09 23:37
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

今日は、日曜日に優とゲーセンへ行く約束をした。

いつもの俺ならそんな事には一切興味を持たないだろう・・・でも、優が俺と行きたいとあまりにもせまってきたから

許可を出してしまった・・・なんでだろう優といると小さいころのなつかしい人が・・・でもよく思い出せない・・・なぜだろう

 「はやとーどしたの?考え事?なに考えてたのー?」

いきなり話しかけられたせいか俺の心臓は速いスピードでドクドクと脈打っていた

 「いや・・・なんでもない。それより優、日曜日はどこに集まればいいんだ?」

何を言ったか分からなくなってきたよく分からなかった。自分の考えを悟られたくなかったのか・・・それとも・・・

 「速人はどこら辺に集まりたい?なるべく家の近くのほうがいい?ゲーセンの近くがいい?」

ひっきりなしに話しかけてくる優を見て俺はこんなにしゃべりかけてくるやつ見たことないと心の中で思った

 「俺はどっちでもいいよ優の好きなほうにしろよ」

と、答えたが優のほうは納得してない顔をしてこう言った

 「速人の好きなほうじゃないとイヤー」

優は頬を膨らませて俺を見つめた。なんでだ?なんでこんなに俺のことを気づかってくれるのだろう

俺なんかの・・・どこがいいんだろう?

 「優、なんで俺と遊ぶんだ?俺はクラスで友達もいないのに・・・俺なんかと遊んでたらお前までいじめられるぞ?」

優は、俺がいきなりそんなことを言い出したものだからからびっくりしたように見えた

 「なんでって、そんなの決まってんじゃん速人と友達になりたいからだよー♪」

友達・・・その言葉を聞いたとたん俺の心の中は何か重い物をどけてもらったようにとても軽くなった

今までそんなこと誰にも言ってもらったことがなかった俺は胸になにかがつのるような感じがした

目から涙が溢れ出してきた・・・おさえようとしても抑えきれない。嬉しいのにどんどん涙は溢れてくる

 「ど・・・どうしたの!?僕・・・僕なにか速人の嫌がるようなこといった?」

優はいきなり俺が泣き始めたのを見てとてもびっくりしていた・・・自分の感情が抑えきれなくなった俺にやさしく

接してくれる優・・・俺はそんなことをしてくれる優にとても感謝した。

伝えたい・・・自分が今まで抑えてきた感情を寂しかったんだって・・・優が友達といってくれたことがとても嬉しかったと

言うんだ・・・自分の言葉で優に伝えよう。

 「お・・・俺は、いつもいつも・・・ひ・・・ひとりぼっちで・・・・・・優が俺に友達っていってくれたのが嬉しかったんだ
   そしたら・・・自・・・自分が今まで我慢してきたが何かが、お・・・抑えきれなくなってそれで・・・それで・・・」

泣いている俺に優はやさしく微笑んでくれて抱きしめてくれた

 「速人はいつも一人で寂しかったのか・・・誰にも話せなくてひとりで寂しさをこらえてたんだね・・・」

優は母親のように優しい言葉をかけ涙でかおがぐしゃぐしゃになっている俺にハンカチを差し出し

 「これで拭きなよ」

と一言いい手を握ってくれたそして

 「これからはもう一人ぼっちじゃないよぼくは君の友達!速人の友達だよっ!!」

やさしく俺を撫でて優は帰ろう・・・と静かに言った俺のカバンを持ち

俺と手を繋いで家まで一緒に来てくれた。

 「ここでいいよ・・・優・・・今日はありがとう・・・俺の気持ちを聞いてくれて嬉しかった」

優は少してれてるみたいで顔が赤かった。

 「そんな・・・たいした事じゃないよ。あーっ!!忘れてた!!」

いきなり優が大声を出したので俺は驚いた

 「ど・・・どうしたんだ優?」

優はこっちを向いて言った

 「ゲーセンどこに集合するのか決めてなかった・・・どうしよう・・・そうだ!いま決めちゃおう!!」

集合場所・・・すっかり忘れてた今さっきまであんなことがあったからそっちのけで・・・優が思い出してくれなかったら

俺はきっと忘れていただろう・・・

 「優・・・集合場所はゲーセンの近くに新しくできた喫茶店知ってるか?えーと名前は・・・」

しまった・・・すっかり喫茶店の名前を忘れちまった・・・どーしよう・・・なんでこーいう時に名前忘れちまうんだろ

優の役に立ちたいと思ったのに・・・俺のドアホ!!

自分の中で自分のバカさかげんに腹が立ってきた・・・これじゃ優の役に立つどころかむしろ足手まといじゃねーか!!!

思い出さなくちゃー・・・

 「ポポロ・・・ポポロだった気がするよ」

優は不安げにその喫茶店の名前を言った。きっと名前があっているかどうか不安だったのだろう

だがその喫茶店の名前は優の不安とは裏腹にもあっていた

 「そっ・・・そう・・・ポポロだよポポロ!すげーなー優は一発で当てちまったよ!」

優は笑顔を見せた。結局、喫茶店「ポポロ」に集合することになった。

その日の夜はいつもとは違う夜でこんなに楽しい気分になったのは初めてだった。親が何を言っても気にしないことにした

こんな楽しい夜を誰にもジャマされたくないのだ

俺は思った明日も明後日も、また次の日も・・・優がいてくれれば毎日が楽しくなるようなそんな気がしていた・・・

そう思ってた

    ・・・そのときまでは・・・

Re: 君と僕  〜友情日記帳〜   第二章 ( No.3 )
日時: 2012/03/10 08:59
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

 ——— 当日・・・———

俺は昨日待ち合わせした場所に予定より10分ほど早く着いてしまった。

 「どうしよう・・・ヒマだ」

とにかく暇つぶしになるものを探そうとなんとなく必要そうなものを詰めておいたウエストポーチに手を突っ込んで

中を探ってみる。でてきたのはこないだ買ってもらったばかりの新しいケータイ、お古の財布、それから人気のある
モンテンドーDJ

それとDJ用のソフト、あと音楽を聞くためのipadそんなものばかりだ。

とりあえず優が来るまでは今あるもので暇つぶしをしてよう。

俺は、ipadを手に取りお気に入りの歌手が歌っている曲を選んで聴いていた

音楽を聴きながら腕についている腕時計に目をやる。

約束の時間まであと3分。

俺の心はワクワクしていた。友達と遊びに行くなんてめったにないもんなー・・・

そんな事を考えながらお気に入りの曲を口づさむ。

しばらくすると、優が駆け足でやってきた。

かなり、あわてていたのか髪の毛も服も結構乱れている

 「お・・・おはよう!!まったー?」

息をきらしながら俺に話しかけてる優を見て思わず俺は笑ってしまった。

優は、しばらく呼吸が乱れていたがようやく落ち着いてきた。

 「あーっっっ!!」

だが、それもつかの間。優はいきなり大声を上げてあわてはじめた

いきなり優が大声を上げたので俺はとても驚いた

 「優、どうしたんだよ・・・なんかあったの?」

とりあえず、優に声をかける俺

そしたら優は急に申し訳なさそうな顔をしながらもじもじしていた

とりあえず何かあったのには違いない・・・と思う

そこでようやく優は口を開く

 「・・・れた・・・」

声がかすれていてよく聞こえなかった。優がこんな口ごもるなんて珍しい。

いつもなら元気いっぱいに話しかけてくるのに・・・


 「ゴメン・・・速人ー忘れ物しちゃった・・・急いで帰ってくるから取りにいってもいい?とっても大事なものなんだ・・・」

忘れ物・・・?一体なんだろう?

でも優が大切なものって言うんだから、よっぽど大切なものなんだろう。

俺には優をとめる権利はないはずだし・・・それに早く帰ってきてくれるって言うし行かせるか。

 「いいよ。でも・・・気をつけていってこいよな。車に轢かれるなよー」

すると優はクスクスと笑いながらこっちに笑顔をむけながら言う

 「速人ってお母さんみたいなこと言うんだねー。わかったよ。気をつけて行ってくるよ」

そして優はそのまま身をひるがえすと風のように速く走り出した

そのうしろ姿が消えるまで俺はずっと手を振っていた。

     ———— 4時間後 ————

遅い・・・いくらなんでも遅すぎる・・・。何かあったのかな?

忘れ物を必死になって探してたりとか?迷子になってるのかな・・・?

いろんなことが浮かんできてはまた新しい想像がふくらんでくる。

まさか・・・事故にあったりなんてことは・・・まさかな。

あの優に限ってそんなことはまずないだろう。でも・・・もし事故にあったりしてたら・・・。

先ほどのおもしろおかしい想像がウソかのように次々と不安な想像が浮かんでくる

時間がたつに連れ俺の心はだんだん、不安でいっぱいになってくる。

優がこない間俺ができるのはただひとつ・・・優の無事を祈ることだけだ。

 TRRRR  TRRRR  TRRRR

バックの中で音がした。中を探ってみると音がなっていたのはケータイだった。

俺はそれを手に取り誰からかかってきたのかを確かめないでケータイに出た

そのときは、優からかかってきたと思ったからだ。

しかし、かけてきた人物は優ではなかった・・・・・・

 「もしもし、警察ですが藤岡速人君ですか?」

警察といわれて俺は驚いた。なんだか胸騒ぎがする

 「たったいま、舞城 優君が事故にあいました。現場まで来てもらえませんか?場所は、○○公園前の大通りです」

そういわれた後に電話は一方的に切られた

いきなり優が事故にあったというしらせに俺はどうすれば分からずその場に立ちすくんでしまった。

事故・・・?あの優が?ウソだろ・・・。俺は今すぐこの現実から逃げたいと思った

だが、これは現実だ・・・。でも、事故にあったとしても軽症で・・・軽症・・・なのかな・・・?

疑問に思ったその瞬間俺は走り出していた。優が事故にあったという場所に向かって・・・

   ——— 20分後 ———

目の前は人だかりができていた

しかし今は、そんなこと気にしている場合ではない。はやく優のところにいかないと・・・

俺は目の前にいる人だかりをおしのけて中に入って行った。

そこで見たものは、あたりに飛び散っている赤黒いもの・・・そして、俺の記憶によると今日、優と会ったときにはいて

いた靴が無残にも転がっていた。俺はそれをただ見つめることしかできなかった。

俺が立ちつくしてる横で近所のおばさんが他のおばさんと話しているのが聞こえた。

 「やーねーぇ・・・事故ですってよ。しかも大型トラックに轢かれたんですってね。お気の毒に・・・。轢かれた男の子の方は重症ですって」

 「お聞きになりました?大型トラックの運転手の方は飲酒運転だったらしいわよ・・・」

優が・・・重症・・・?大型トラックに轢かれたから・・・。俺が・・・俺があの時優をとめていれば・・・こんなことにはならなかったのに・・・

不安と後悔で俺の心は押しつぶされそうだった。そのときだった。

 「速人・・・君?」

俺の名前を呼ぶ声がした。頭を上げてみると前に人が立っていた

30歳前半くらいに見える長い黒髪のストレートでおとなしそうな感じのする人だった。

よく見てみると顔立ちがなんとなく優に似ている気がする・・・気のせいだろうか?

頭を上げたことに気づいた女の人は俺が速人だと確認した後に軽く自己紹介をしてきた

 「こんにちは。舞城 美恵と言います。よろしくね」

 「ごめんね・・・わざわざ来てもらって・・・。優が轢かれたって警察の方から連絡を受けたとき私も正直ビックリしたわはやく優のところに
いかなきゃって思って急いでここまできたの・・・。わたしが、速人君に来てもらいたかったから警察の方に頼んで電話してもらったの」

優のお母さんが頼んだ・・・?俺が来るように・・・?なぜ?

 「どうして・・・俺を呼んだんですか?」

俺は優のお母さんに疑問に思ってたことをぶつける。そうしたら、優のお母さんは口を開いた。

 「優がね意識を失う前にね速人君の名前を泣きながら言ってたから速人君にそばにいてほしかったのかな・・・って思って」

優が・・・呼んでた?俺のことを呼んでた・・・?混乱している顔に気づいたのか唯はそのまま話し続ける

 「あのね、速人君も一緒に病院に来てほしいんだけどいいかな?」

俺は迷いなく答えた

 「俺も一緒に連れていってください・・・!」

Re: 君と僕  〜友情日記帳〜 ( No.4 )
日時: 2012/03/23 16:30
名前: 罪人 (ID: Ih1KNt1L)

す、凄すぎだ!!

気になるぅ!!!

ガンバ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Re: 君と僕  〜友情日記帳〜 ( No.5 )
日時: 2012/03/25 11:29
名前: mk (ID: AtgNBmF5)

罪人さん、ありがとうございます(^-^)
これからも応援よろしくお願いします


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