ダーク・ファンタジー小説

Re: 一夜限りの図書館 ( No.7 )
日時: 2013/01/20 21:28
名前: 雄蘭【ゆうらん】 (ID: XLtAKk9M)

【香りに消え果る】

不思議な人だった。
何だか怖くて、可笑しい。

夜のネオン街で見掛けた。
悔しいけど見惚れた。
奇麗な顔立ちが目を惹く。

…惚れる。

そして、また会った。
何て偶然だろうか?

近くで見ればもっと魅せられる。

ああ、如何にか成ってしまう。
誰でもイイから私を引き止めて。

そして其の人は何かが違う。
人間とは少し違う。

私、何言ってんだろ。

日に日に私は魅了されてく。
私は私じゃ無くなってく。

まるで、他人の様な…そんな何か。
少しの恐怖が私を縛っていた。

謎に満ちた其の人に堕とされる。