ダーク・ファンタジー小説

Re: ライフゲーム【コメ待ってます!】 ( No.18 )
日時: 2013/01/30 21:58
名前: ミム (ID: EHM01iHp)

5話「傍観者」


相変わらず芳樹さんは怒っている。
だけど問題は進められた。


『第3問、あなたたちがいじめてきた人数と名前を挙げてください。』


芳樹「だいたいいじめられるやつにも理由があんのよっ!!」

水川「ていうかこのゲームなんかおかしくないか?」
桃宮「僕もなんか思いました。」


たしかにそうだ。
このゲームは不思議と答えは1つではない。
それと嘘がわかること。


野々村「私は人をいじめたことなんてありませんっ!!!」


————ブッブ—


皆は驚いた顔をしていた。
野々村さんが人をいじめるわけないからだ。
というよりいじめられる側だからだ。


野々村「なんでなんですか!?私は本当のことを言っただけです!」


それを言うにも無理はない。


———チッチッチッ


残り2分だ。


私「0人です。」


————ブッブ—


私は誰もいじめたことないのに。
いったいどういうこと!?


芳樹「何よ!?いったい!!」
水川「もう時間がないぞ。」


もしかして、
私はわかったような気がした。
コレはいじめた側として傍観者も入っていることも…


私「野々村さん」


———ピーンポーン


野々村「小林さん…私小林さんには何もされたことないよ!」
私「ちがうの…私もいじめてた側なんだよ。
  野々村さんがいじめられていることを知ってて助けなかったよね。ごめんなさい。」


野々村「………」


野々村さんは泣いていた。
声も出さずに。


私もそれを見て少し涙があふれた。
それも見た芳樹さんたちはそれからこたえていった。


————ピーンポーン


皆は目を合わせた。
もしかしたらこの瞬間私達は少しつながったのかもしれない。

だけどこの瞬間をこのゲームがくるわせていく。