PR
ダーク・ファンタジー小説
- Re: ライフゲーム【コメ待ってます!】 ( No.9 )
- 日時: 2013/01/28 18:24
- 名前: ミム (ID: EHM01iHp)
3話「嘘」
『では、第2問。
あなたたちはどうして生きているのでしょうか?』
変な質問。
当たり前のことを聞いている。
芳樹「そんなの当たり前でしょ!王子様と出会うために生きているのよぉ。」
こんなときに、何を言ってるんだ。
こんなので正解になるわけはない。
——ピーンポーン
私「せ、正解!?」
芳樹「なによ…?文句でもあるの!」
しまった。
思わず口が開いてしまった。
そんなことで正解できるなら———
私「幸せになるため。」
———ピーンポーン
なんだこんなのすぐ終わるじゃん。
私は少し安心した。
桃宮「ゲームをするため。」
——ピーンポーン
何、もしかしてこれなんでも正解なんじゃないの!?
カウントが減っていく。
後、野々村さんと水川くんだけだ!
コレはいける!
水川「俺はサッカー選手になるため。」
コレも正解だった。
皆は野々村さんを急かした。
「早く!」
野々村「えっと…幸せになるため。」
———ブッブ—
芳樹「それさっき言ったじゃない!!野々村早く答えなさいよ。」
野々村「親孝行するため。」
———ブッブ—
何で!?
ゲームするために生きてるより全然いいのに。
あと30秒
野々村「漫画家になるため…」
——ブッブ—。嘘駄目。
嘘?
何で嘘ってわかるの?
野々村さんは俯きながら泣きだした。
後もう時間が…
野々村「死にたいけど……死ぬのが怖いから生きてるだけ。」
————ピーンポーン
『正解です。』
野々村さん…
皆はただ泣いているのを気づかないふりをしていた。
PR