ダーク・ファンタジー小説

Re: 【第9話更新ー】チートコード【ご相談がありまっす!】 ( No.93 )
日時: 2013/05/12 19:42
名前: ダイ ◆AEYoiw.IxM (ID: 9Mm1ZbHh)

第10話 「GAME START」

そして、時は来た……。
俺等は闇色GAMEの主催者が作ったサイトへアクセスした。

「いよいよか……。」

いつも明るい冬夜でさえも、今回ばかりは元気を失っていた。

「ここで念じればいいのね……。」

凛もだ。いつもより冷静に、尚且つ大人しくなっている。

「誰から行くんだ?」

そう聞く徹平。全員で同時に念じるのは危険かもしれないという事で、一人づつ念じる事になったのだ。

「わ、私から行きましょうか?」

怯えたような口調で桃が言った。しかし、桃を初めに行かせるのは危険な気がする。

「ううん、俺から……」

俺がそう話したのと同時に、優里が喋った。

「私が行くわ。闇色GAMEに行く事になったのも私のせいだし、着いた所はこのサイトによると着いた所には家があるらしいから、まだすぐに主催者と会う訳では無いのよ。」

「そうか……。よし、分かった。優里、頼む。」

俺がそう言うと、優里以外の皆が頷いた。
それを見て優里も頷くと、目を瞑った。

すると、みるみる内に、優里の体が消えそうになる。

「そろそろ行くみたいね。みんな、早く来なさいよ。」

と言うと優里は消えてしまった。

「よし、次は俺が行ってくるぜ!」

というと、冬夜は足早に手を組んだ。

すると、先程より早く冬夜も消えた。

そして、徹平、桃、凛の順番で念じ、残るは俺だけとなった。

「よし……。遂に来たか。」

少し恐怖を感じるも目を瞑る。
すると、体が軽くなったような気分になった。

そして、睡魔が襲い、一瞬の内に寝てしまった。


目が覚めると、不気味な街に、一つの大きな家があった。
もう皆は中に入っているのだろう。俺も家の扉を開けた。

すると、やっぱり皆が待っていた。

「やっと来たか! もっちー!」

「全く、遅いんだから。」

「私達の三倍くらい時間がかかってるよ!」

「行くのを戸惑ってたのか?」

「心配しました……。」

そんなに時間がかかったのか……。
優里と冬夜が消えた時間が違ったのも何か訳があるのか…………?
まぁ、考えても仕方ない。

時計を見るともう夜の10時。
明日にはもう闇色GAMEに行こうと思っていた俺等は、明日の為に寝る事にした。

凄まじい不安を抱えたまま、俺は眠りについた……。


第10話 END