ダーク・ファンタジー小説

Re:   * 君と過ごした一週間 * ( No.12 )
日時: 2013/04/05 19:22
名前: 萌花 (ID: 6MOWHKAk)

第四章@君の最後の笑顔


彩『よしっ』

柊『ん?どうした?』

彩『家まで走ろう!』

柊『いいぜ!覚悟しろよ?』

彩『はーいw』

君が無邪気に笑う。










   ___そして これが彩華の最後の笑顔となった___










彩『じゃあいくよぉ。よーい』

柊・彩『ドンッ』

君にどんどん抜かされていく。
運動も勉強もできる。
さすが、完璧女だ。



柊『はぁ、はぁ・・・・
  ちょ・・・待って・・・』

その瞬間_



             ドンッ




今、俺の目の前にある景色は本当なんだろうか。
だれか。嘘といってくれ。夢といってくれ。

大量の涙が溢れてくる。


今、目の前にあるもの。それは・・・

大型トラックに轢かれ、血だらけになって倒れてる君。
これは、君じゃないといってくれ。


『ああああああああああ!!!!』



君を轢いた大型トラックの運転手は、こっちを見てニヤリと嗤う。

『は・・・?』


『ざけんなあああああああっ!!!』

俺はトラックを追いかけ始めた。
駄目だ。追いつかない。

『くっそ・・・』


俺は、何をしているんだ。あんなのを追いかけても、時間が戻るわけでもない。

『彩・・・華・・・!』



「あ!人が倒れてるぞ!」

通りかかった人が119番してくれた。


なんで、もっと早く助けを求めなかったんだ・・・


ああ、もう遅い。



『うわああああああああああ』


俺は、頭が真っ白になった。


そこに救急車がきた。



俺は、救急車に乗って、彩華を見つめる。

俺は、ただこれだけしかできない。



ようやく病院についた。