ダーク・ファンタジー小説

Re:   * 君と過ごした一週間 * ( No.16 )
日時: 2013/04/05 19:47
名前: 恋心愛 ◆xKvzozvsSk (ID: pnP4WqN3)

第五章@病院で

 君は眠っている。いやちがう・・・
 俺がそう思いたいだけか・・・。
 
 彩華は病院についた時には既に息を引き取っていた・・
 
 彩華の両親は彩華のそばで泣いている。
 俺は・・・あの時一緒にいたのに助けてあげれなかった
 罪悪感を感じながら、部屋の隅で震えていた・・・。
 
 あの時彩華をかばって俺が死ねばよかった・・
 彩華は絶対に死なせたくなかった・・・。
 
 それなのに俺は・・・くそっ・・・

 彩母『柊君』
 柊 『はい』
 彩母『彩華のそばに行ってあげて』
 柊 『はい』
 
 俺は君の近くの椅子に座った

 彩母『手を握ってあげてくれる?』

 俺はそっと彩華の手に触れた・・・。
 ほんの何時間か前まで暖かったその手は今とても冷たい・・・。
 俺は泣いた。本当人前で泣きたくなかったけど泣いた・・・。

 君のいない世界で生きていけない

              そう思った・・・