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ダーク・ファンタジー小説
- Re: * 君と過ごした一週間 * ( No.44 )
- 日時: 2013/04/05 21:00
- 名前: 萌花 (ID: 6MOWHKAk)
- 参照: あやっちです←
第八章@_君へ_
俺は、家に戻ると紙ペンを持ち、君への手紙を書き始めた。
『・・・・・これでよし。』
俺は、外に出て、君がいる空を向いて見上げた。
『・・・藤原彩華様へ。』
もし、君が今、天国で聞いてくれてるなら、とても嬉しいです。
覚えてる?
君が俺に告白してきた日。俺は死にそうなほど嬉しかった。
君と、デートの約束をした日。デートした日。
そして、君と話した毎日。君と、笑った毎日。
俺はは、たったの「一週間」しか君と一緒に居れなかった。
このたったの「7日間」でも、俺は・・・
『俺は・・・』
『今までの、つまらなかった人生で、あの1週間が一番楽しかった。幸せだった。本気で、神様が与えてくれたんだ・・・って、思ったよ・・・笑』
今までの俺は、毎日が平凡で、地味で、目立たなくて。
かっこいいわけじゃない。勉強ができるわけでも、スポーツができるわけじゃない。
そんな俺を、『好き。』と言ってくれた。
そんなのはじめてだった。
俺は、そんな君が・・・
『君が・・・』
ダメだ。最後は泣かない。
『大好きでした。』
今まで、
『今まで、本当にありがとう。』
やっと言えた。言えた!
今まで一番言いたかったことを。
『ん?』
今、どこからかこう、聞こえたような気がした。
『こちらこそ、楽しい時間を、
ありがとう。』
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