ダーク・ファンタジー小説

Re:   * 君と過ごした一週間 * 【続編】 ( No.74 )
日時: 2013/04/06 13:39
名前: 萌花 (ID: 6MOWHKAk)

第3話@君の願い


君はもう「人」じゃなく「霊」なんだ。

触れることもできない。


柊『で、でもなんでこっちの世界にきたんだ』

彩『しなきゃいけないことがあったから・・・』

そう言うと、君は俺を見てにっこり笑った。
ああ、あれは最後の笑顔じゃなかったんだな・・・






柊『・・・・・で、やりたいことって?』

彩『もう1つははたせたから。』

柊『え・・・?』

彩『2つ目の願い。聞いてくれる?』

柊『・・・ああ。』




彩『櫻井 柊様へ。』


柊(このパターンって、もしかして・・・。)


5年前。君は、私がこの世を去ってから、真剣に手紙を書いてくれたね。
あの時の返事です。

私も、柊に出会うまで毎日毎日がつまらなかった。
毎日が同じことの繰り返し。
でも、ゆいいつの楽しみだったのは、柊を、影からみてること。まぁ、言い換えれば、「見守ってること」だった。


あの時、言ったけどもう一度言うね。

『本当にありがとう。大好きだよ。』

『それと、1つ目の願いは、君の顔をもう一度見ること。だったんだ。』



『さようなら・・・』




そう言うと、彩華の姿は消えていった_____






           — END —