ダーク・ファンタジー小説

Re: 約束を拒んだ少女。 ( No.5 )
日時: 2013/06/17 17:24
名前: 黒猫。 (ID: lPf5Kk9x)

「……あ、遥おはよ」

「うん。おはよう」

今日は雨の日だ。
学校への通学路、ていうか学校の目の前の
横断歩道で会う。

「……ねぇ、日和はアンドロイドにならないの?」

「なるつもりはないよ」

「でもさぁ、政府とかこのプロジェクト開発の、責任者。
笹川博士が許さないんじゃないの?」
そう言って遥は学校前の電子黒板こと、
電工掲示板に指を差す。
そこにはテレビがついていて、
ちょうどあの笹川博士が喋っていた。

『…人類は進化をとげた。
これからは退化して行くだけだ。だから私は
その退化を阻止するため…』

「はぁ…まぁ、私も見逃してくれないかなぁ」
「無理だろうね…『全人類アンドロイド化』って言ってるし
残りは日和だけなんじゃない?」

「それも嫌だなぁ…」

こんな会話も毎日やってることで、
いつも通りに校舎に抜けて行くところで…