ダーク・ファンタジー小説

Re: チュウニビョウトイウナノシンシ ( No.20 )
日時: 2013/06/25 23:57
名前: 黒猫。 (ID: im4dGKPe)


試験当日。

俺はなんとしてもココを合格しなければならない。

なぜならもう、中学は中退し今のバカバカしい学力では
勿論、高校や大学なんて無理。無理がある。
そんな俺に手を差し伸べたのはこの学校だ。

ココで落ちたら俺の人生終わる…。

何が何でも中二病を全力で演じなければならん。

『うっ…手が…手がぁ……!!』とか、
小型のナイフを隠し持つとか何かしてアピールしなければ。

大事なのは面接。
面接さえ何とかなれば学歴とか学力とか関係ないらしい。
で、
もう…扉の前だ。

やべぇ……
俺、緊張したら足が…アババババ…

バタッ


……

………?
ここは…?
目が覚めたら白い天井、
白いベッド。そして"保健室"と書かれたプレート。

「あ…」
あの時か、なんて思い出してももう遅い。
緊張で足が震えて立てずに倒れて気絶とか…。
ダサさにも限度ってもんが。

…バカバカしい親への言い訳を考えながら
どうしようもなく10分間ほどかんがえこんだ。
どうやら俺の頭はそんだけで痛くなるくらい
以上らしい。
(単なるバカ)

コンコン…
さりげなくなるノックに返事をする。
「はい」

「ああ、貴方ね。倒れたっていうのは」

「そうですけど…」

「…ねえ、これからもう一度面接受けてみたくないかしら」

「……嫌ならいいの」
(どうやら俺にもチャンスが巡ってきているようだ)