ダーク・ファンタジー小説

Re: ケンカトセントウ ( No.5 )
日時: 2013/06/20 17:49
名前: 黒猫。 (ID: qMyz0mD0)


謝れ?
何かしたっけ。
何で俺が謝らなければならないんだ?

「は?」

「だぁから、謝りなさい!」

「え?」

「覚えてないの…?」

え…?あ、ああ、
そういえばこんなバカップルが起こしそうな
くだらない闘いになったのは、
くだらない理由があった。

その日はそう、ごく普通でホームルームが
始まりそうな忙しい時間に起こった。
遅刻気味な俺は、『どうせ遅れるんだ』
みたいな感じでゆっくり階段を上がっていた。

そこでだ、
もう一人、階段を登っていた奴がいて、

それが、奴だったんだ。

ごくたまたま、稀にあろう、みたいな感じで
スカートの中を覗いて…しまったんだ。

まぁ、その、色は言わない事にしておこう。

そのまま、ちょっと固まっていたんだ。
で、奴がその変化に気づき、
「何固まってんのよ」

「え、あ、ななな何にもな、ないですよ?」
まさに目が泳ぐ、みたいなもんだ。
女子の恨みは怖い。

「まさか…

あんた見たの?」

そういった奴は階段をゆっくり且つ、
早めな足取りで降りてくる。
「そんなわけないじゃないですか…」
否定はしておこう。
「なんで敬語なの…」

と、言いかけたその瞬間!
奴は足を滑らせ、落下してきたんだッ!