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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 陽炎 ( No.19 )
- 日時: 2013/07/02 18:43
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: Ej01LbUa)
皆が僕の前に姿を現した事により、後二人の顔が分かった。
「ほら、俺このコーラでいいからさ。」
ニヤニヤと笑いながら、茶髪は言った。なんだか馴染みやすそうな風貌をしていた。
今まで顔が見えなかったのは後の二人。一人は金髪で、茶髪とは対照的で、なんだか馴染みにくそうなヤンキーっぽい感じで、もう一人の女子は、長髪黒髪で清楚な感じで、とてもこんな時間まで外をうろついてるような人には見えなかった。
「ごめんなさい。私はいいですよ。後の二人だけにしてください。」
「よっしゃ!じゃあ俺二本な!!」金髪が言った。
全く....この娘、こんな奴と近くにいると絶対幸せに暮らせないと思うけど。『おいおい、その女の子にも買ってあげるって。何が良い?』
「じ、じゃあ...お茶で....。」彼女は頬を赤らめて言った。僕はこの時、可愛いな、と思った。
お金を入れ、彼女へのお茶と、金髪へのサイダーを買った。そして二人はそれを受け取った。
「なぁ、そういえば、アンタ引っ越してきたんやろ。名前なんていうん?」茶髪が言った。
『俺は...涼野 憐舞だよ。』
「へー。俺は遠野 和也(トオノ カズヤ)。でこの金髪が円藤 義我(エンドウ ギガ)、で彼女が黒川 美華(クロカワ ミカ)ちゃんやな。」
『はぁ。』
「門限いつなんや?」義我が聞いてきた。
『えーと、今家具入れとかしてるから、もう帰らないと駄目かな。』
それから少し考えたような仕草をして、和也が言った。
「じゃあ、これから皆で手伝いに行くわ。コーラのお礼もあるしな。」
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