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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 陽炎 ( No.28 )
- 日時: 2013/07/16 20:39
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: Qvhuas1Z)
とりあえず家具入れが済んだので、僕は買ってきた飲み物を皆に配った。
和也と義我と美華の三人は、そんな事をする僕を凝視していた。
「なんや。あの沢山のお茶は、皆に配る為だったんか。」和也はコーラを飲み干して言った。
「やっぱ、人は見かけによらないんやな。」義我は和也の立て続けに喋る。
____まぁ、そんな事あなたに言われたくないんだけどね!
時計を見ると、小さい方の針は10を指していた。『ねぇ、ほんとに帰らなくて大丈夫なの?』
「あー、流石にもうそろそろ....。」和也はそう言って、ポケットから携帯を取り出した。
そして、電話をかけた。少しして、相手の声が聞こえた。「もしもし?こんな時間まで何してんの!」....多分、和也の親だろうか。「いや、友達がどうしても家に来いっていうからさ。それで、こんな時間になっちゃった。」
....は?
「ふーん、家にはいつ帰るの?」
「今日は夜遅いから泊まっていけってさ。明日早めに帰るよ。」
「わかったけど、よその親の迷惑にならないようにしなさいよ。」
「はいはーい。」
そして、和也は電話を切った。顔を見ると、作戦成功!といった表情をしていた。
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