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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 陽炎 ( No.34 )
- 日時: 2013/07/21 09:05
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: CE4YyNoS)
「どーした、憐舞?」
あからさまに僕はびっくりしてしまったので、二人は顔を見合わせた。「この女子と何かあったのか?」
『....いや、なんでもないよ。』僕はそう言ったが、二人はまだ疑惑の目を僕に向ける。だけど、何かを察したのだろう、二人はそれ以上その目を向けることはなかった。
「ご飯できたわよー!」
運が良いことに、下から母さんの声がしてきた。『よし、降りるか。』僕はそう言って部屋を出た。少し遅れて、二人もついてきた。
それにしても、あそこで優香が出てくるのは不意打ちだった。
____いつ、どこで何をして過ごしていても、彼女の存在を僕に気づかせる物はいくらでも出てくるのだろうか。
下に降りると、リビングにカレーの匂いが充満していた。
「お、美味そうじゃん!」後ろにいた和也が、僕を追い抜いて言った。
「いくらでも食べていいのよ?たくさん作ったからね。」母さんは笑ってそう言う。
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