ダーク・ファンタジー小説

Re: 陽炎 ( No.49 )
日時: 2013/07/30 14:35
名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: mahJIOAd)

 「いらっしゃいませー。」
 愛想の良い店員が言った。いかにも田舎の店っていう感じの、優しい笑顔。
 そして、店内はとても涼しかった。ただ、そのために店内に入ってきたと思われたくないので、何か買うことにした。

 『ジュースねーかなー。』
 何か買う、と思うと最初に出てきたのがジュースだったので、ジュースコーナーを探す。
 朝買ったジュースなんて、もうとっくに飲み干してしまっていた。
 やっとジュースコーナーを見つけ、お茶を取り出すと、隣にいた美華も僕と同じお茶を取り出した。
 『....奢ろーか?』
 「いや、いい、今度はちゃんとお財布持ってきたもんね。」
 彼女と僕はレジに向かった。

 「あっ、やばっ!急がなきゃ!」
 彼女がそう言ったのは、コンビニを出てすぐだった。
 『どうしたの?』
 「ほら!ゲームセンターで待ち合わせしてたじゃん!すぐ行かないと!!」
 あぁ、そういえば、そんな約束もしてたな、と思った。