ダーク・ファンタジー小説

Re: 陽炎 ( No.78 )
日時: 2013/10/13 18:12
名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: Ej01LbUa)

 席に着こうとした時に、後ろから声がした。
「おーい、憐舞!」
 やけに聞いた事がある声だったので、僕は後ろを振り向いた。目に見えたのは、こちらに手を降ってきている和也だった。その後ろにはなんと義我もいた。
 驚きで、言葉が出なかった。
『......』
 僕は無言且つ無心でそれを無視し、席に着いた。

「どうしたの?知り合い?」
 今度は誰かと思ったが、口を開いたのは僕の隣の席の早紀だった。『あぁ....、一応ね。知り合い以上友達未満かな』
「おい、ちょっと何だよその微妙なニュアンス!!傷付くぞ!!!」
 和也は大声で僕を怒鳴りつけた。すると、一息置いてクラス全員が大爆笑した。
 俺としては思った事を素直に述べただけなので、皆が何に対して笑っているのか理解するまでに少し時間がかかった。