ダーク・ファンタジー小説

Re: ガラスの靴(シンデレラ)【白雪姫の林檎短編集】 ( No.21 )
日時: 2013/07/22 21:48
名前: みみぃ ◆xFy/V8wehE (ID: 8jXgF63k)

>>20

そうですか!?嬉しいですっ!!!
改行とか口調を頑張ったかいがあった(泣)そうです、imageはおとぎ話です。
また宇治金時アヅキさんの小説も見に行きますね(^_^)v

←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←
either empty or common
"空っぽか普通どちらか"

あなたはemptyですか?それともcommonですか?


******************************************************************
夕暮れどき

橙色の光が眩しい

雲の隙間から見えるそれは

太陽からは美しく見えた


ある王国の、ある街の一角に、その家は建っていた。
他の家とは比べられないくらい大きく、全てが華やかだった。
街の人々はいつも噂する。

あそこには"empty"がいる。

そんな噂を風から聞きながら、少女は扉を開いた。

「ただいま戻りました。」
「あら、お帰りなさい。ちゃんと買ってきてくれた?」
「はい、ジャガイモと、牛肉と……」

抑揚のないなめらかな声で少女は話す。

「そういえば、あなたが買い物に出掛けたときに、雨が降ってたでしょう?だか
ら、今日はアル様より先にお風呂に……」

「すいませんが、お断り致します。」
感情のない、冷たい表情の少女。まさに、この娘は_______________

「私は"empty"なのですから。」

そう、彼女は、emptyだった。


「お姉ちゃぁぁぁぁん!!!お帰りなさい!!」
リビングに向かうなり、emptyにリンは抱きつく。
「リンお嬢様、あたたかいお出迎え、ありがとうございます。しかし私とあなた
は家族ではありません。なのでお姉ちゃんではなく、emptyと……」
「ねえねえ、エルフ姉ちゃん、お人形買ってきてくれたぁ?」
「ですから、私はエルフなどではなく……」
「おーにーんーぎょーうさーんっ!!」
「……はい、とうぞ。」

まだ幼い子どもに正論をぶつけてしまったことを反省し、empty__エルフは仕事を
始めることにした。


太古の昔、神様はたくさんの人間をつくった。
全ての創造神であるゼウスは、人間に完璧をもとめた_______

やがて、人間はゼウスの手を借りて、強くなった。
完璧に極限まで近づいた。
ゼウスは考えた。完璧とはなんなのか、と。
人間は完璧じゃない。この世界はおもしろみがない。
ゼウスはふと思い付いた試みを実践することにした。

→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→