ダーク・ファンタジー小説

Re: くろこちゃん ( No.12 )
日時: 2013/07/28 17:29
名前: zorolove☆ ◆hy8R8Q8mII (ID: rjNBQ1VC)

「紺野!紺野明日香は居るか!!?」
「!?」
体育館に私の担任の声が響き渡った。
何・・・?
「紺野!ちょっと来てくれ!」
「・・・何ですか?」
私は他の生徒に見えないところに呼び出され、小声でこう告げられた。
「お前の両親がお亡くなりになった・・・。」
「!はっ・・・!?」

Re: くろこちゃん ( No.13 )
日時: 2013/07/28 19:26
名前: zorolove☆ ◆hy8R8Q8mII (ID: rjNBQ1VC)

私は、担任の言ったことを即座に理解し、先ほどのような胸の高鳴りに襲われた。

実留の次は、両親—。

顔がにやつく。もしかすると、これはくろこちゃんの仕業なんじゃないか。心のどこかでそう思いはじめていた。

家に着くと、すぐにテレビをつけた。
『では、速報です。アメリカボストン州で—…。』
アナウンサーが喋る横で、飛行機が墜落している画像が映し出される。
ああ、前置きはいいから早くやってよ。
『日本行きの飛行機が爆破。原因は分かっておらず、只今アメリカ政府が原因を探っています。——!今情報が入ってきました。飛行機の中には日本人も乗っていた模様で、‘‘紺野佐知子さん、紺野英忠さん‘‘夫妻が巻き込まれたそうです。では—・・・』
佐知子、英忠・・・!まさしく私の両親の名だ。
本当に、死んだんだ・・・・!!!
『ツギハ、ドウスル??』
「!!?」
『ダレニスル???』
「っ誰!!!」
部屋には、誰もいなかった。辺りを見回す。どこもおかしい処なんてない。
なんで?鍵もかけたはずなのに。
おかしい・・・。誰かが居る。気配を感じる・・・。

『アソボ・・・?アソボウヨ・・・??』