ダーク・ファンタジー小説
- Re: † 魔女 † ~ clock tower witch ~ ( No.4 )
- 日時: 2013/08/01 10:36
- 名前: みみぃ ◆xFy/V8wehE (ID: hVaFVRO5)
- 参照: 娘は見た。この全世界を。願い無き瞳で眺め続けていた。
■ 第2章Ⅱ【bird cage ~ 小鳥の城 ~ 】
やさしいそよ風が通りすぎ、あたりは平穏に包まれていた。
木々たちが伴奏を担当し、小鳥たちが唄を奏で、花たちはかろやかに踊って
いた。
そんな美しい演奏を聞きながら、鳥< queen >は泣いていた。
誰もいないその城< cage >で、己の不幸を哀れんでいた。
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始めに言っておくが、ここは地球ではない。
地球にあるのだが、なぜか地球ではない。
また、どこかの異空間でもないのだ。
その答えは自分で見つけてくれ。
君たちならば必ず見つけられるはずだ──
「なによこれ」
3人は先程手渡されたボロボロの紙切れをみていた。
「暗号……か?」
「私がいけないから……すいません」
今、私たちは森のなかを歩いていた。
ただただ木、木、木が溢れていて、入口なんて、どこにもない。
「……それにしても、さ。」
3人のなかの1人の少女が、少し間を開けて話を切り出した。
その少女は誰もが認める美少女で、金髪碧眼。名をリリーという。
「ん? なんだ?」
返事をすぐに返したのは、レオン。
銀髪に赤い瞳で、アルビノ。常に日焼け止めを塗っている。
「どうしたんですか? リリーさん」
敬語で返してきたのは、ルリア。
黒髪なのに、目は瑠璃色という、不思議な美少女。
その佇まいは、日本人形のようで少し怖い。まあ、リリーもだが。
「落ち着いて聞いてね。「はいわかりました」「おう」実は私たち……」
それは絶対に聞きたくなかった言葉。
「…………道に迷ったみたい☆」
暗号をとくまえに、まずはこの問題を解決しなければならなかった。
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「……女王様、もうすぐ新しい住民がいらっしゃる頃なのですが……」
「…………わかっています。さあ、はやく支度を致しましょう」
鳥< queen >は涙を拭いて、歩き始めた。
そして、鳥かご< castle >を飛び出した。
†
書いててもう意味がわからなくなりました。すいません。