ダーク・ファンタジー小説

Re: ココロ 【オリキャラ募集中】 ( No.4 )
日時: 2011/10/28 18:42
名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)

第三話 私


私は逃げていた
誰から?
分からないけど・・・

逃げなければいけない

私の直感がそういった
その瞬間、私の足は走り出した
後ろからおってくる黒い影

怖い

恐怖を感じた
冷や汗が流れる


「痛ッ!」


足に痛みが走った
右足のようだ
何かを踏んづけたらしい
でも、止まってられない

誰かが追いかけてくる

右足が痛い・・・

それでも走る
ただただ、前を向いて走る


前からも人が現れた

・・・敵だ!

また、私の直感が言った
私は立ち止まる
後ろを向いて、前を向いて・・・
強行突破できるのはどちらか考える


「外に出るには・・・」


前に進むしかない!
私は足に刺さったものを抜こうとかがんだ
出来るだけ痛みを抑えておきたい
すると、妙なことに気がついた

はだしなのだ

あれ?いつ靴を・・靴下を脱いだっけ?
そんな考えが私の頭の中をぐるぐる回る

とりあえず・・・

ひとまずその考えを追い払うと、足に集中した
足の裏を見ると、ガラスのようなものが刺さっていた
紅い血が流れている
抜くのは痛いだろうな・・・と思い、深呼吸をして一気に抜いた
案の定痛かったが、耐えられないものではなかった

さァ、強行突破だ!

足に力を込め、低くかがむ
そして、一気に駆け出す

陸上部だったためか、身体が軽かった
前にいる相手に捕まる前に、横を通り過ぎる
後ろから罵声が飛んでくるが気にしない
今は逃げなければ!!


「そこまでです。№042」


どこからか、凛とした声が聞こえた
と、同時に、私の身体は宙へ舞い上がった


一体・・・

何が・・・

おきたの?


私の身体は宙で止まり・・・落ちる


かなり飛び上がっていたから、床とだいぶ距離があった
このまま叩きつけられると、危ないだろう・・・

そう思うや否や、身体が反応した

壁を足で蹴り、もう一度上に跳ぶ
そして、落ちる寸前のところで天井を強く蹴った
先程より勢いが付いたが、不思議と足が下になっていた
そして、怖くはなかった

このまま着地できる

と、確実に私は思っていた


「貴方は戦闘型(バトルタイプ)ではないんですね・・・」


凛とした声が響いた


「それでは・・・こちらの方が圧倒的に有利です」


その声を聞いたとき、私はとてもおかしな気分になった
何故だかは分からないけれど、とてもおかしかった
たぶん、その人が言った言葉がおかしかったのだろう

『こちらの方が圧倒的に有利』?


いやだ・・・


「笑わせないで・・・」


自分のものとは思えないほど低い声が出た
そして・・・私の口元はゆがんでいた
可笑しそうに、笑っていたようだ・・・


「私が・・・」















































「戦闘型(バトルタイプ)ではないという・・証拠はあるの?」