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第四十六話　改造



「人間兵器ってさぁ、もう少し改造とかしちゃダメかなぁ？」


リボンを解きながら少女は言った。
青年は首をかしげる。
その様子を見て少女はクスッと笑う。


「ウチが造ったのってたった４０体でしょぉ？そのうちの２８体は壊れちゃったしさぁ」


白衣を脱ぎ、書類が散らばる机の上に雑に放り投げる。
見渡すと部屋の中は書類や本やらで散らかっている。


「・・ね、帝爛も手伝ってよ」


少女は帝爛と呼んだ青年を見上げる。
帝爛は目を見開き、やがて柔らかく笑った。


「・・・プリンセス」


その言葉は了承の言葉。
少女は嬉しそうにニッコリと笑った。


「じゃあ、早速はじめようよ」


サッと片手を挙げる。
モニターに映像が映し出され、その映像には何体もの人間が液体の中で眠っている。
年寄り、子供、男、女、人種・・全て関係なくカプセルの中に納まっている。


「実験体はたっくさんいるからね」


そういって笑う少女の瞳は、どこか残虐な彩を見せていた。