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ダーク・ファンタジー小説
- Re: ココロ 【オリキャラ募集中】 ( No.204 )
- 日時: 2013/07/06 11:52
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 1QpV5ZBE)
第四十三話 集まり
新羅が目を覚まし、計画の話をするとすぐに参加を了承した。
理由は彩女が予想したとおりだった。
「それにしても・・。なんかこの三人が集まるのって久しぶりやね〜」
先ほど腕を吹き飛ばされたにも関わらず、にこにこと笑っている幽。
彩女は呆れてため息をつくが、遥はそうだな、と返す。
「これでシェーミと紫羅季、チビ四人がいれば研究チームの同窓会だな」
笑いながら遥は言った。
「そうだな・・。って、新羅はチームに入ってなかったぞ!」
「まぁまぁ細かいことはおいとこーや。僕だってあの人の研究に力尽くしたし、仲間やないの」
「貴様・・っ」
怒鳴りそうな彩女を、遥が抑える。
「落ち着けって、彩女。なんか冷静になったなぁ、とか思ったけど性格前と変わってねぇーだろ」
「遥よ、貴様の周りに集まるのは奇妙な女ばかりだなぁ」
クックッ、と喉の奥で笑う白狐。
彩女は息を整えて白狐を見る。
「そうだな、遥の周りには奇妙な女が集まるぞ。貴様みたいなのがいい例だな」
フッと挑発気味に笑う。
「ほぉ・・。小娘め、調子に乗りよって・・。先ほど混乱していた時とは全く様子が違うではないか」
「褒め言葉か?ありがたく受け取っておこう」
「まぁ、そこで話は止めて・・。あの人の事について話そうと思うんだが・・」
遥が制止の声をかける。
その瞬間、全員の目が遥へと集まった。
ニコッと遥が笑う。
「では静かになったので話を始めようか」
彩女の研究所から少し離れた森の中。
一本の大きな木の上で、楽しそうな二つの声がする。
「アレですか」
「アレですね」
両の手を合わせて笑う。
「楽しみですね」
「楽しみですよ」
「「可愛い御主人様のためですからね」」
「頑張りますよ」
「頑張りますね」
フッと二つの姿が消えた。
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