ダーク・ファンタジー小説

第二話「飯田守信」17 ( No.38 )
日時: 2014/02/06 16:25
名前: 幻灯夜城 (ID: .DDflOWn)

ぐにゅり。
黒いはずの仮面が一瞬だけ白くなったかと思えば、そこに能面のような表情を持つ"表情"がそこに現れる。
そして溢れ出す波のような殺気。クロキモノドモ特有の生ぬるくねぶりついてくるようなそれを全身に受けながらも、私は未だ目の前の化け物を捉えて離さない。

「やる気か? 化物」
「……」

答える声はない。当然だ。人間を取り込んでない化け物が人間を見ただけで再現できるというダーウィンの進化論を覆すような事態なんてこいつ等に起こせるはずがないのだから。

手に、赤、青、緑の"球"を顕現させる。
愛用している武装。科学者曰くロストメモリー患者が出す武器だから「Memory Weapon(記憶具現武装)」だなんて陳腐な名前が付けられているがそんなものはどうでもいい。

両者、睨みあいそこに静かな殺気の世界を作り出す。
どちらが動くのが先か。化け物か、私か。
どの世界であれど、先手を切るというのにはそれなりの度胸と勝算が必要なものだ。

——ビリビリと、周囲の大気が音を立てた時、止まっていた殺気の空間が再び流動を開始する。

「■■■■ォォォオッ!!」

先手を取ったのは化け物であった。
天と地は我のものと言わんばかりの猛攻が開始される。

手にした漆黒の大剣を構え大地に己の後を付けながら勇猛果敢に突っ走ってくる脳みその安直さには感心の一言。

奴はデカイ。そして速い。それを認識するのに5秒も要らなかった。大地を震わせ突っ走ってくるその巨体の影が私を飲み込むと同時に、殺人剣の射程レンジに私を入れたソイツがありったけの殺意をぶつけてくる。

同時にその巨体に見合うデカさの大剣を一気に大地へと"振り落とした"。

「——ッ!!」

怒りの雷鳴が鳴り響き、大地が怖れ震撼する。
彼らは自ら暴君の襲来に怖れおののき道を割って逃げ出さんとする。

咄嗟に身を屈め地面を体の一部のように使いながら横に転がり込む。叩き落された際に発せられた震動が体を震わせ体勢を崩してくる。
土砂利と多少の熱が伝わってくる中で視界に入ったのは"破壊"の二文字。

化物の大剣は肝心の私に対して当てることこそ適わなかったものの、確実に周囲に災厄を振りまいていた。どんな異能でもどんな摩訶不思議でもどんな技術よりも恐ろしいのは"暴力"であり、それを見せつけるがごとく大地を、割っている。いや、"大地が自ら割れているとしかいいようがない"。

奴の刃は大海を切り開くモーゼそのものだ。ただ単純な形こそしていれど、奴のふるう大剣の前では大海ですら自ら道を開けざるを得ないのだから。
人間では話にならない領域。下手に気を抜けば先ほどのご老人と同じ結末を辿りかねない。

「化け物か……いや、化け物だな」

ここに来て自分は化け物と戦っていることをまざまざと認識させられる。一般人の領域では立ち入ることすら許されぬ殺意の闇の地で猛威をふるう人ならざる化け物。だが、だからどうしたというのだ。

道を塞ぐ"的"はぶち抜いて破壊してやらなくてはなるまい。手にした球を構え、真っ直ぐに奴に狙いを定めれば——"一気にぶん投げる"。

——轟。

異能のチカラ、そして本人の身体能力を合算したその球、いや、"一つの砲弾"はより確実に、より正確に、より苛烈に黒い化け物を葬り去らんと大地を切り空を切り、音をも置き去りにして直進する。

それに奴が対抗できるはずもない。
人の目ですら視認は困難なこの速度はまさに"見敵必殺"の魔弾であったのだから。

その弾丸は一筋に、真っ直ぐ大剣を振りおろしたが獲物の感触が伝わらないことに疑問符を浮かべる愚鈍な化け物の右腕を貫いた。

「ッッ!? ■■■ォォォォオッッ!!」

ナイスピッチング。
思わず自分に称賛を贈った。

空を切り駆け抜けんとする弾丸は障害物たる"化物の腕"をも異に介さずぶち抜き空へと舞い上がった。
後に残るは、心地いい風穴を開けられ傷口よりよく分からない真っ黒い液体をぽたぽたと垂れ流しながら喚き続ける化け物。

まずは成功。"消滅"という奈落の底へ続く崖っぷちへ一歩あの巨大を追い詰めた。

第二話「飯田守信」18 ( No.39 )
日時: 2014/02/13 16:18
名前: 幻灯夜城 (ID: .DDflOWn)

腕に円筒状の風通しのいい風穴を開けられ苦悶に呻く化物。こぉお、こぉぉという不気味な風が立ち込め開けられた風穴より漏れ出る液体が地面に落ちる度に霧消し、落ちる度に霧消してゆく。
それらはすべて奴を構成していた"はず"の何か。別に確証があるわけじゃあないし先日のような"なりそこない"の一例もあるので何とも言えないが、とにかく"何らかの記憶"であろうもの。RPGならHPといったところ。
それらをぶちまけた化け物はうごめきながらも相変わらず表情が行方不明なその顔面に、しかし殺意というのははっきりと分かるものを浮かび上がらせる。それは形容しがたき動きであった。

「ォォォオオォ……」
「まだ動くか、木偶の坊」

何時の間にやらこの手に戻ってきていた真っ赤な球体を握りながら私は悪態を突く。しぶといのは相変わらずらしい。
だが、この調子でいけば次々に攻撃をたたき込みさえすれば一気に落とせる、そう確信し再びピッチングフォームを取った。
そして目線だけで狙いを定め、動きを封じるべく奴の足へ振りかぶろうとした時だ。

「……何だ……?」

——ここで動きが鈍ったのは正直失態だった。

相変わらず意味不明な動きを以てして敵対者に疑問を抱かせる奴の形容しがたい動きだが、それはある行動を取ろうとしているようにも見えた。
不気味な、動き。奴の手に握られていた大剣が奇妙にくねったかと思いきや槍のような形を形成する。
そして再び世界が怖れおののいた。

「オォォオォオオォォッ!!!」
「……チィッ!!」

さっさと足をつぶしておけばよかったと心底後悔した。
うねった槍のような何かが突如"複数本"に分かれると共に物凄い勢いでこちら目掛けて伸びてきたのだ。さながら、枝のように鋭く細く不規則に伸びるそれは大地に穴を開け住宅をぶち壊しそして私の元へも襲来してきた。
投球姿勢を解き、風をつっきる暴力の槍の数々を目で捉え横に縦に、体を動かし回避してゆく。正確にはそれはもうほとんど"逃げる"に近いものであったのだが。

だが、如何せん数が多すぎる。

「——ッ」

一発、脇腹を掠めていった。
一発、首元を掠めていった。
一発、太ももを掠めていった。

幸い大事になるような大怪我はなく、焼き鳥の串の仕込みが一本終わるようなことにもならなかった。
切り裂かれた私服の布きれが雪のように舞うも、途中で奴が伸ばす枝にとらえられ塵となってゆく。
じくじくと痛む傷、滴り落ちる赤い血液。思えば、自分の血なんて見たのは——。

「……っ!!?」

待て、何年ぶりじゃないのはな何故だ。
この赤い血痕を見たのはつい最近の様な気がするのは何故。
私が覚えているのは包丁で自分の指を切ったときの痛みくらいだ。
なのに、何故"前にもあったことのように平然としていられるのだ"。

急な不安に飲まれかけるも、時間は止まってはくれない。既知感が濁流となって脳内に流れこんでくるのを振りはらいつつ私は手に持っていた赤、そして青の球を天目掛けて放り投げる。

「おおぉぉぉっ!!」
「ッッ!!?」

掛声に釣られてこちらの方を見て狙いを定める化け物。
そんなものお構い無しにと宙へと舞い上がる二つの球。
私はそれを見ながら命を振りしぼる勢いで思い切り叫んだ。

「おぉぉぉー!! つぅらぁぁあぬぅけええぇぇぇえぇっーッツ!!!」

第二話「飯田守信」19 ( No.40 )
日時: 2014/02/28 16:15
名前: 幻灯夜城 (ID: .DDflOWn)

——瞬間、放り投げられた球が"落ちた"。

Gを受け、光も風も何もかも殴り捨てて二つの球は今流星となった。酸素と化合して炎をまとったそれは不死鳥フェニックスの如く両翼を広げ化け物へと突き進む。
大気圏まで放りあげられたそれは、異能の力によって音速を超える。要するに"一つの流星と化したのだ"。小さいものでさえ衝突すれば尋常ならざる被害を齎す一種の自然災害へと。

人類でさえ対処しきれない自然災害を、

「ッ!! オオォォォッ!!!」

ただの化け物が対処しきれるはずもない。

たった二発されど二発。しかし自然災害二発分であるそれらは同時に剣を振りかざした化け物の剣ごと、化け物の体を破砕していかんと削り続ける。
——いや、破砕なんて生易しい枠にあてはめること自体が不可能。触れた箇所から、守信の放った流星がそれを"消していく"。

「オオォォォッ!!!」

化物が叫ぶ、尚叫ぶ。
ゆっくり、しかし確実に消されていく己の部位の痛み—奴らに痛覚神経があるのかどうかは知らないが—に耐え、そして流星を弾き飛ばそうと叫び続ける。
それは一種の現象。叩きつけられた場所から抵抗も許されずに消されていく。それらに対する対処なんて放った本人ですらも分からない。

「……はぁっ……はぁっ……」
「オオォォォーーッ!!!」

落ちて進路上のものを消してゆく流星の行く末を見守る私。
落ちる流星二発をその身に受け、尚も抗う化物の巨体。

勝負は、ついていた。
それは流星に化け物が抗いきれなくなったその時から。

「オォオオオオォォォォォォーーーーッ!!!」

ついに自慢の大海を割り開く剣も消し去られ、防ぐ腕も半分以上消されていた。もうこうなっては防ぐ手段などありはしない。
ただ己の身を削って己に侵攻してくる暴虐の弾丸を受け止めるのみ。

私はそんな化物の様子を確認した後、その手に黄色の球を出現させる。
そして、視線で照準を合わせ、構え、思い切り振りかぶって、

「いい加減果てろよ。化け物」

——投げた。

それは今化け物を打ち砕かんとしている流星ほどではないにしろ、やはり音速を超える勢いで化物の頭を粉砕しにかかっていく。

「!!?」

幾らあがいても、
幾らもがいても、
幾ら死にたくないと思っていても、

——ばちゅん、真っ黒い面をつけた真っ黒い頭部が吹き飛ばされる。
途端に、力を無くし倒れ込む巨体。そこへ、流星が叩きつけられる。
結果、そいつは死骸を残さずに木端微塵となった。

——死ぬ。

「………」

膝を突く。天を見上げ、そして両手を掲げて濁流のように押し寄せる既知感に応えるのでもなく、俺はただブイサインを作っていた。
もうすぐで、今までの不快なものは全部消える。そう信じていた。

第二話「飯田守信」20 ( No.41 )
日時: 2014/03/07 16:09
名前: 幻灯夜城 (ID: .DDflOWn)

だが、そんなことはなく過去は常に己を蝕み、解放しまいとその体と心を縛り付けてくる。

「あ……がぁ……」

突如守信を襲った不快感。泥の中に石油を混ぜた臭いを嗅がされる程に吐き気を催すそれが体の芯から、足、手、頭まで巡り巡って守信の体を犯していく。何かが引っ掛かって取れない。そう、例えていうなら喉に魚の骨を詰まらせてしまった時の感覚に似ているだろうか。
とにかく、それは不快であった。もがけばもがくほど足場が無くなってどんどん地に沈んでいくような浮遊感。ラジオのノイズを延々と聞かされるような不気味な感覚。

その中で、過るものは過ぎ去ったはずの何か。

"……ねぇ、これからどこへいくの?"

女が、喋っている。
太陽のようにまぶしい笑みをその顔に浮かべた、やや白い肌にダークブルーの瞳。流された髪が照りつける光を反射し輝きを与える。

"ああ、せっかくの結婚記念日だし、東京まで行ってみるか?"

男が、喋っている。
それは、紛れもなく私であった。若かりし頃の私。その服装に見覚えこそないものの、私だとはっきり分かる。
男と女は楽しげに話していた。世間一般で言うところの外婚者であるのだろうか。その薬指にはシルバーのリングがはめられており、微笑む二人に呼応するように眩しく輝いている。
やがて女が走りだす。私が追いかける。
女の横に何かが見える。私は叫ぶ。
そして、女が、"轢かれた"。

「あぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁっっ!!?」

それは不快感に耐えきれぬ絶叫か、愛する者を失った悲痛な叫びか。とにかくそれは誰もいないしんとした街中にただ虚しく響いて行く。
水の入っていないバケツに延々と何かを注いで行くように、忘れていたものが出てくる。決定的な何かこそ出てこないものの、それらが彼の精神を乱すのには数秒もいらなかった。
パトカーのサイレンが鳴る。警察が駆けつける。特徴的な腕章。見たことのないものであった。

"……ロス……リーの患……だ"
"東……博士のところに……搬送……ろ…"

薄れゆく意識の中で男達の会話が聞こえてくる。だが、それすらもどうでもよくなっていた。失ったものが二度と戻ってくることがないように、奪われたものが二度と戻ってくることもない。しかし何の気まぐれか奪ったものを返してくる。最高にして最悪のタイミングに。
そして視界が闇に閉ざされる。最後に見えたのは、何故かは分からないが"昼間に会った例の雑誌記者"の顔であった。

第二話「飯田守信」21 ( No.42 )
日時: 2014/03/17 17:09
名前: 幻灯夜城 (ID: .DDflOWn)

結局のとこと、私達の仲は非常に良かったと今でも言える。何時も喧嘩ばかりして旅行先一つ話が合わなくて、でもきまった場所に行く時は何だかんだ言って結構楽しんでた。私も、"彼女"も。

「春奈、私は今日遊園地で久々に遊びたいとおもっていたのだが」
「えっ、偶然だね!」
「ん?」
「私も、守ちゃんと同じく遊園地に行きたいと思ってたんだ! それでねそれでね!——」

食卓を二人で囲んで、楽しそうに話す。それは夫婦のあるべき形。
ご飯が冷めてしまっても、きっと楽しく話し続けているのだろう。つけられているニュースの音など余所にして、二人だけの空間を作り続けているのだろう。

————雑音なんて、感じなかった。
——それくらい、楽しかった。

——意識が、遠のいていく。
何も感じない。そこにあるのはごくありふれた漆黒の世界。例えていうならそれは真夜中の森林。日本人的恐怖を呼び起こす闇。

——段々、薄れていく。
目の前にいるのは倒れた"彼女"。真っ赤に染まったアスファルト。頭から流れ出る血を前に平然としていることなど、できない。

——何もかも、捨ててしまいたかった。
その時だった。目の前に、黒いハットに黒いコート。対照的な白い鬚を蓄えた老人が何の前触れもなく現れたのは。
目の前に現れた黒装束の老人は私に告げた。

「おめでとう、君は選ばれた。この世界に」

誰だ、お前は。

「君は、これより"大切な記憶"を奪われる」

何故。

「理由は無い。強いて言うなら、それは君が世界に選ばれたからだ」

理不尽だ。

「理不尽だろう? だが、世界の意思は覆せない。ただし、奪われたものを取り戻す方法ならある」

どうやって?

「それは、この世界を食らい始めている黒い生命体。人間の記憶を食らって生きている生物達を殲滅すること」

ふざけるな。なぜ、私が。

「君に与えられた選択肢は二つ。
 日常を捨てて、非日常へと足を踏み入れて"記憶を取り戻すか"、
 それとも関わらずにこの世界でのうのうと生きるか。」

簡単に、奪われてたまるか。
あの時と同じ様に理不尽に。あの時というのは、思い出せないが。

「……返せ」

力強く言い放つ。怒気か怨嗟か嘆きか悲しみか。ありったけの負の感情をぶつけられた老人はその表情に笑みを作って歓迎するのだ。

「いいだろう。ならば、それに見合った活躍を——」

非日常への来訪を。

——テレビの電源を切るように、私の意識が途絶えた。
一時の夢だったのか、今後これを二度と見ることはないだろうという確信がどこか私の中に残っていた。

そして、現実に引き戻される。

次に目を覚ましたのは、白い天井だった。

「やぁ、お目覚めかい? 飯田守信君」
「……東雲、先生?」



第二話「飯田守信」22 ( No.43 )
日時: 2014/04/07 13:06
名前: 幻灯夜城 (ID: UvBorD81)

そこには白以外の何も無い。ただ一つそれ以外の色が混じっているといえばそこにいる人間の色だけであり、それ以外は何一つ無い穢れ無き潔白の空間。悪く言えば全く変わり映えしない不気味な光景が広がっている。
白いベットが人を乗せずに整然と並べ立てられ、無機質さを更に際立たせているその一角のベットの上に私は乗せられていた。

そして、私の眼前にいるのは私の主治医の男。

「……私、は?」
「君かい? 街の一角で倒れていたんだ。"例の奴等"との戦いの痕跡が見受けられていたから急いで此処まで運んできたわけ。ああ、まだ動くんじゃないよ。傷がふさがっていない箇所もあるから」
「……は、はぁ」

そういうことか。思えばつい先ほどまであの黒い巨体を持ち、その体中からはやす不気味な触手を使役していた化け物と死闘を繰り広げていたところだったのだ。そして、最後の最後に勝利の栄光を奴に刻み付けた私の意識は遠のいて——などと回想的想像をしていて、ふと思う。

先ほど、私は"忘れていたはずの何か"を思い出してソレを夢に見ていたような気がする。だがそれは本当に"己の記憶"だと断言できるのだろうか? ——答え(解答)は断じてNO。あれが自分のものだと確信することは出来ない。

「——でね、君の脳はを……って、聞いてるかい?」
「あ、すすみません。少し考え事をしていて」

いけないいけない。病床に伏せていた私の隣で主治医が色々と説明してくれているのに考え事で頭を使うなど言語道断。そんな私の様子を見た主治医がふむ、と少し考えて質問してくる。

「ところで……キミは、夢を見たかい?」
「はい?」
「だから、倒れている間に夢を見たかい? そう聞いたのさ」

夢、ということは先ほどみた記憶のようなそうでないような、そんな曖昧な夢のことを指しているのだろうか。

「え、ええ。見ました」
「内容は?」
「……」
「……まぁ、答えたくないならいいよ」

やけにあっさりと引いてくれた。まぁ私にとっても話したくない事実ばかりがそこに連ねられていたのだからこの口からも話しづらいのだが。