ダーク・ファンタジー小説

Re: 僕等の不思議怪談学校【オリキャラ募集中】 ( No.16 )
日時: 2014/02/20 08:07
名前: 梅雨前線 (ID: gF4d7gY7)

>>12

テケぽんとの一件の後、階段を登り、グロい物が放置されていない先程の教室と同じ造りの教室に入り、床に腰を降ろし、担いで来た要も寝かせるのは憚れるので、俺に重心を預けられる様に横に座らす。

要の傷は出血が酷かった割りには、止まるのが早く、既に塞ぎつつあった。しかし要自身が危険な状態で有るのには変わらない。
血液が足りないらしく、顔は勿論、体の至る所が青白く唇は紫に変色し、生気が普段より何割も削られているの様に思える。高校生で やや大型といえど子供…しかも女子。

そんな要の事の辛さを、そこそこ身長も体格も有る男の俺は予想すら出来ない。

それに追い打ちを掛けるかの様に、
先程の親友・蓮の登場ときて精神的にも追い詰められて居る。

何よりもチャンネルにコメントを一言で終わらせたのが良い証拠だ。
普段の要なら、絶対に他者をおちょくる。
(ーーーーまずったな…)

草を生やしていたが、実は そんな余裕なんてない。
ピアノの音が更に その余裕を焦らす。
四季…葵達が来るまでの時間、何か脱出の為の突破口が無いか、先程の襲撃を もう1度 脳内で再放送していた時、ある事に気づいてしまった。

気付きたくない…気づいてはいけない不自然さに。

(蓮はテケぽんに声を掛けた時、「そんな所に蹲って どうしたの」と言ってた。それはつまり要や俺が見えなかった。と、取れる…けれど……)

見えなかった。のではなく…
見たくなかった。だったら?

つまり俺達を拒んで居る為に、俺達が見えなくなったとしたら?

(飽くまでも可能性でしかないけど…
蓮は彼方側の者の場合も考えた方が良いな)

しかし強固とした証拠なり 何なり出てくるまでは他の者に 言うのは極力避けた方が良いだろう。
特に双子の兄である零には。

(…零………)

きっと表面は冷静に振舞ってるだろう仲間の名前を呼ぶ。

(………早く、来てくれ…)

もう1度チャンネルに書き込もうと
携帯の画面を覗き込み、書き始める
"早くw来てくれよ〜www"緊張感が無いと何度も指摘されたが止めるつもりはない。せめて掲示板内だけでも本来の俺…おちゃらけて不真面目な松島由月を演じさせて欲しい。

そうでもしてないと 今にも狂い叫びそうだ。

書き込み終了し、送信ボタンを押す
戻ってきたのは"完了"と何時もの表示ではなく、黒い画面に赤い文字で書かれた"えらー"の表示だった。

………ピアノの曲が変わった気がした。