ダーク・ファンタジー小説

Re: 銀色に燃えるキャンドル ( No.1 )
日時: 2014/03/01 11:17
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: 男主人公って 初めて・・・・!自分が女だからかな?

プロローグ —双眸—

夕闇の中で 俺はつぶやいた。

「おまえが居なければよかったって 何度思えばひかるんだろ」
割れたロウの破片を拾い上げて 冷たい双眸で そいつを見下ろした。

「——もう、それは光らない」
そう言われて 俺は、やつの陰謀を見破るように笑った

「俺の記憶は もう 混沌していない————」
その言葉と共に、夜の空が彗星を駆け抜けた

ものすごい地震に立っていられなくなり、そいつは膝をついた。
でも俺が膝をつくことはない

俺の身体が斜めに揺れ動いても。


「だめだ——…もう光ることはない…」
そいつはそれだけを言った


「・・・・・・・俺にもう、おまえは要らない」
散らばった破片すべてを右手にのせた。


「俺はもう、パティオに行く。そして」




「クルセイド —おまえを、殺す—」





そのまま地震でまわりが揺らめいて

銀色の光りをあげて ロウが巻き上がると そのまま俺の身体は地震に委ねられた