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ダーク・ファンタジー小説
- Re: お湯を沸かせば出来る魔法 —双眸— ( No.14 )
- 日時: 2014/03/04 16:53
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
- 参照: http://いかぶいきと
バー————ン!!
「なんだ!!」
俺は銃の音に飛び起きた。
でも今のは 少し銃とは違い……雷というかつんざく電撃の音が頭を離れない。
心臓がバクバクする。
「おまえら…地球人…だろ」
冷たい双眸で見下ろしてきたそいつは、いかにも異世界人ハンターの様子で、狩人のような、ボロ布の黒づくめな格好で、指先から電撃を放っていた。
俺と同じくらいの年だろう。
「……俺はアイボリー界からきた 刺客。カイト…———」
混沌に満ちた瞳のそいつは、口の端を歪めて笑った。
「星哉!!」
俺が起きるのが遅かったのか、星哉は先に気付いていたのだろう、敵軍のいけにえとされていて。
「・・サジ、そいつは逃がしていい…」
カイトが言うと、ロープで星哉を逃げないようにしていたそいつが、歩けない星哉の肩を押し、俺の方へやった。
「おまえ、名前は…?」
カイトが言った
「…立花翔太、だ……」
一応答えて置く。
「…またおまえと、会いそうな気がする。だから今日、君が万全じゃない状態で戦うんじゃなく、お互い万全な状態でおまえを殺したい…。」
そう言うと、そいつは背を向けて、森の奥の方へ言った
「星哉…大丈夫か」
俺の 注意不足だ。
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