ダーク・ファンタジー小説

Re: 学園戦争〜Second,Stage〜 ( No.4 )
日時: 2014/05/27 17:35
名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: GDqE8wiB)

「君・・・」
低い声をかけられて振り向くと、そこには25歳くらい?の男性。
「・・・」
私は無言で見返す。
「また出たんだね。『奴ら』が」
また?
「このようなことを見て、どうしてそんなに冷静でいられる?」
「悪いね。見慣れてしまったからね」
そう言って頭をかく男性。
「君、『あっちの世界』に行きたいんだね?」
そうだ。私は・・・
「なら連れて行ってあげよう。だけどしばらく能力のことは伏せること。普通の高校生として生きるんだ」
心を読めたようにこの人は言う。
見慣れてしまったとも言う。
「できるの?」
「ああ」
男性は力強くうなづく。
「連れてってよ・・・『あっちの世界』に」
「じゃあ、しばらく意識を手放してもらえるかな?」
そう言うと男性は私に手をかざした。
意識が・・・
ーーーー遠のいて行く