ダーク・ファンタジー小説
- 独 白 〜椎葉鳴 十三時十九分〜 其の一 ( No.30 )
- 日時: 2012/06/21 22:05
- 名前: yuunagi(悠凪) (ID: wfu/8Hcy)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n2549z/15/
え、えっと……。
め、鳴(めい)タイムの時間みたいです!
ふぅ〜美鈴ちゃんに付きまとわれて疲れました。
それに食べなくてもいいデザートを無理やり食べさせられて、お風呂上がりに乗る体重計が恐ろしいです。
……はぁ〜。
——さて、夢想薬の噂の究明だったお仕事が何だかややこしい事になっちゃいました。
おかしな黒装束の集団に命を狙われるような事なんて、した覚えないんですけど……。
——少し甲高い声の方が妙な事を言ってましたね。
「ただ、僕らの大司教様の計画を邪魔されないように時間潰しに付き合ってもらうのみ」と……。
結局、その計画と言うのは聞けず仕舞いですけど、私たちに少なからず関係がある事なんでしょうね。
それにあの方々は私たちの知らなくてもいい情報まで掴んでいたみたいですし……。
どうやって入手したのでしょうか?
少なからず、私たちが相対した方々は「この世界の住民」である事は間違いないのでしょうけど。
——もしかすると、あの方々のお仲間にこちら側の事情を知る人物が混じって、いる?
ふむ、考えても答えは出ないですね。
流風ちゃんと彗月ちゃんの調査しだいで何か分かるかも知れないですしね。
まぁ〜それはさておきと……。
非常に困った事態に見舞われました。
これは隠しようのない証拠として挙がっていますし……。
ホント、困ったものです。
——顔の切り傷。
どうやって美鈴ちゃんに説明したらいいのでしょうか?
それにこのままではお嫁にいけません。
ホント、二重苦ですね……。
鳴ちゃんには「ツバ付けときゃ〜綺麗な肌に元通り」と、親指を立てて勧められたのですが……丁重に断りました。
——いつの時代ですか……。
ふむ、愚痴を言っていても仕方がありませんね。
正々堂々と切り傷に絆創膏を貼って帰るとします。
ホント、どうなる事やら……。
……はぁ〜。