ダーク・ファンタジー小説

独 白 〜椎葉鳴 十四時十九分〜 其の二 ( No.31 )
日時: 2012/06/21 22:09
名前: yuunagi(悠凪) (ID: wfu/8Hcy)
参照: http://ncode.syosetu.com/n2549z/16/

  鳴(なる)タイムの時間だぜ。

 ……ったく、美鈴さんって結構しつこいんだな。
 おかげで、食べなくてもいい。にっくきあんちくしょうを食べる羽目になってホント「小ダルマ姉妹」になったらどうしようか……。

 ……はぁ〜。

 えっと……ああ、夢想薬の噂の究明だった仕事がまさかの展開だったな〜。
 変な集団に絡まれるわ、姉貴がキレるわで、大変だったぜ。
 まぁ〜姉貴をキレさしたきっかけを与えてしまったのはアタシのミスなんだろうけど。

 でもさぁ〜あの流れだったら言う所だろ。
 実際、頬に切り傷を付けられてたんだし……。
 だけどさ、元を辿れば全てあの変な集団の所為だよな。
 だから、自業自得って奴だ。

 ——さてと、小難しい事はアタシには分からないけど、あの変な集団が計画していた事って何だったんだろうな。
 姉貴が言うには「あの変な集団が、もしかすると連続変死事件に関わって居たかも知れない」って踏んでいるみたいだけど……実際の所はどうなんだろう。

 でも、電波塔付近で起こった変死事件が最後って言うのは朗報なんじゃないか?
 まだ、確証を得たものでは無いにしてもさ。

 ——ふむ、まとめってこんなものか?

 ——じゃ〜後は愚痴だけだな。

 しっかし、どうしたもんか……。
 「最近流行りのファッション」なんてあの時、豪語したが……いつの話だよって話だよな〜。
 これで美鈴さんは騙せないしな……。

 はぁ〜ホント、どうしよう。

 また、正座させられて。美鈴さんが飽きるまで、ずっと説教をされなきゃならないんだろうな〜このままだったら……。
 一層の事、所々穴を開けて「ダメージ制服」って言えば案外まかり通るんじゃないか?
 ふむ、これは意外な妙案になるかも知れないな。
 じゃ〜さっそく、力づくで引き破って——あれ?

 もし、力加減マズったらアタシどうなるんだ?
 さらに酷い有様になるんじゃないだろうか?
 それこそ秘境で住む先住民みたいな言い訳をしないといけなくなるんじゃないか?

 「——アタシ、今日から裸体族に転向しました〜」ってか?

 ……うん、この案はボツだな。

 ふぅ〜、覚悟を決めるしかないな……。
 「——急成長をして、制服が破れました〜」って、な。
 「それも腹周りが〜」って……。

 ——はぁ〜、情けなくなってきた……。

 さっさと帰るか……。