ダーク・ファンタジー小説
- 独 白 〜雨宮彗月 八時一分〜 其の一 ( No.44 )
- 日時: 2012/06/28 22:22
- 名前: yuunagi(悠凪) (ID: wfu/8Hcy)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n2549z/24/
えっと、彗月タイムらしい。
……全く、何でこっちはこんなに人が多いんだろうか。
おかげで気分は悪くなるわ、美鈴に殴られるわ、で災難だらけじゃねぇ〜か。
今日の占い、結構上位にランクインしてたのにも関わらずに、だ。
——ったく、役に立たんな……。
まぁ〜いい、報告だ。
あの後、雷使いに話を聞き出した所、何でも夢見る愚者(?)なる集団の幹部クラスらしいんだ。
まぁ〜他の連中が夢想薬を飲んでやっとこさ魔法遣いモドキになるんだから当然ちゃ〜当然なんだが、その他の連中も幹部クラスみたいなんだよ。
てっきり下っ端だと思ってた……。
——夢想薬を飲んだからさ。
で、話を聞いていると何でも時統べる魔女には優秀な眷属どもが五名ほどいて、そいつらの相手を夢見る愚者の幹部連中が受け持つ事になったんだとよ。
つまり、俺たちの相手をしながら大司教と呼ばれる人物の作戦遂行のための時間稼ぎをする事が幹部連中に課せられた任務らしい(まぁ〜狙う相手をミスってる時点で計画は失敗だがな)
つぅ事は、流風やくりそつ姉妹も俺たちみたいに対峙したって事、か……。
まぁ〜アイツらに限ってド素人当然の輩に負けるって事は無いだろう。
——それに、だ。
俺たちに対して一番人員を割いていたみたいで。
夢見る愚者の集団の中で唯一魔法が使える三人の内の二人もこちらに割いたようだ。
——もちろん、最後の一人は大司教と呼ばれる人物だ……。
——それともう一つ。
どうやって夢見る愚者と名乗る集団が俺たちの情報を掴んでたかと言うと……結局のところ何も分からなかった。
ただ言える事は、こいつらは大司教って奴が掲げる理想、思想に感銘を受け陶酔しきっている。
大司教の命令とあらば、何でもやってきたらしい……。
雷使いから聞けた話はこんなものだ。
後は、所長が大司教って奴から話を聞き出すだけだが……。
あの人、最近書類処理ばかりで動いてないから大丈夫かな……。
まぁ〜いいか、所長が負ける訳ない。
人の心配より己の心配をしなきゃ、な……。
ニンフは……まぁ〜ご希望通りケーキとかで機嫌を取るとして、問題は美鈴だ。
どう機嫌を取ろうか……。
やはりこちらもニンフ同様に甘い物か?
それとも服とか、装飾品とか……?
——ああ、もう何でもいい!
何だって買ってやる。
アイツの事を守れなかった自分への贖罪だと思えばいい。
ああ、その通りだ、俺!
——ただし!
くれぐれも高い物以外でお願いしやぁ〜す……。