ダーク・ファンタジー小説

Re: Happy End と Bad End ( No.3 )
日時: 2014/09/19 01:33
名前: 音宮 (ID: Jc47MYOM)

≪Prologue≫


誰にでも物語はもっている。

その一人一人が主人公、ヒロインな物語が存在する。

だけど誰もがハッピーエンドでは終わらないんだ。

時にはバットエンドがある。

でも誰もが幸せになる方法はきっとあることだろう。

だけど、その方法が分かる人なんて神様ぐらいだ。

神様……、本当にいるのかな。

だけど自分はその存在を信じたい。

自分は誓う。

神様に、家族に、これから恋人になるかもしれない人に、友達に。

人間は支え合っていくものだから自分は人のために行動することを——


人間は、人のために行動するべきだと神はいった。

また、ある神は感情をもちなさい、表現しなさいという。

神々は口をそろえていう。

生物の中で感情を持つものは人間しかいない。
だから人間は強いのだ。

本当にこれらはあっているのだろうかと一人の神は思う。

世界は広い。

人間以外の生物の中で奇跡的に感情をもっている者がいたとしたらどうする。
まだ我々の知らないこと、未知な世界はあるのだ。

しかし人間は感情があるせいか欲望がある。
欲望はよくない。
欲望があるからこそ人々は喧嘩をし、戦争をするのだ。
人間は欲望の塊だ。
人間は欲望を持つからこそ人間なのだ。
欲望を持たない人間は人間ではないのかもしれない。

そんな人間がいるのだろうか。
だから少しだけ人間を見ていこうじゃないか。

ほら、そこに自分は欲望を持たない人間だと思っている奴。
そんなことはないだろう。

面白い。
これは神とあいつの知らない間に生まれた賭けだ。

神は言う。

こいつが欲望をもったら世界を終わらしてやろうじゃないか——