ダーク・ファンタジー小説

Re: Happy End と Bad End 【9/27 更新】 ( No.44 )
日時: 2015/10/04 17:15
名前: ・ス・ス・ス{ ◆93nWkRSozk (ID: KLpo2fZJ)

第九番

「千波ー、ほら起きないと遅刻するぞ」
バッと布団を上げられ、少しだけ冷たい空気が体を撫で、少し目が覚める。

「……おとーさん。寒い、もう少しぃー」
寝言のように言いながらぎゅーっと目を瞑る。
そうか、今日から学校かぁー。友達、できるかな、仲良くできるかな?

「……駄目だ。ほら、さっさと着替えて」
私の顔に制服をかぶせると、はやく着替えるんだぞと言って朝食を作りに戻ってしまった。

「……もぅ、お父さんったら」
顔にかぶせないでよとか思いながらうっとあくびをし、起き上がる。
窓を開けると、心地よい温かな風が私の頬を撫でた。