ダーク・ファンタジー小説

Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.100 )
日時: 2015/07/22 18:57
名前: 穂逆 深去 (ID: qBHvelZ4)

「……ん、よく寝た」

なんだか胸糞悪い夢を見ていた気がする。
……覚えてないけど。

「…おはよう、AI」

「おはようございます。リズ様」




一縷達と出会ってから、三年もの月日が経って。


俺達は16才となった。




「まだ眠い……寝るわ」
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「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ」

此処は全能神の御前。

笑うのは、金髪の青年。

「くくっ……”僕”はまったくもって愉快ですよぅ……。こうして、”お兄様”の体を使って、”全能神”サマに会える日が来るなんてねぇ………☆」

愉悦の極みですぅ、と青年。

「…それで?……君は誰の許可をもってして、俺の可愛い息子の体を使っているの?」

それに対し、全能神は金髪の青年に冷たい笑みを向ける。
しかし金髪は

「あー、それなんですけどぉ」


「…”息子”っていうの、本当に本当なんですかぁ?」

全能神の笑みにも臆さず、ニヤニヤと笑いながら、
”あの日”から思ってたんですけどぉ、と。
じわじわと。

追い詰める。




「”本当の息子”……というか、全能神サマの息子なら、チャルナさま、あなたの奥様は”お兄様”をあーんな目に合わせないと”僕”思うんですけどぉ」




チャルナ

かつて自分が守れなかった。

その人の名に。

彼は。


「………てめぇ、誰だ」

仮面を脱ぎ捨てた。