ダーク・ファンタジー小説

Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.11 )
日時: 2014/09/27 04:30
名前: 穂逆 深去 (ID: NZ/3H69l)

続きかきます!



仕方なく顔を洗うついでに水を飲みにいく。水道じゃなくて川だが、山だから。

ほどなくして川についた。
さすがに布をはずさないと顔を洗えないので、布をはずす。
  ピチャン……………
水面を見つめながら、思う。
このまま、この川に沈んでけば死ねるかな、と。
ずっと不思議だった。なぜ、自分のような存在は生まれてきたのか。
何度も死のうとした。しかし、自分は死が怖かった。自分が消していったものたちのようになるのが、怖かった。でも、今は何だか怖さが薄れていた
こんな美しい川と一体になるのも悪くない。

ビチャン、ビチャン。

足を入れて、腰を川の深い所に突っ込んだ。体中が痺れた。
ーあぁ、やっと死ねるー
そう、思った時だった。
「死んじゃ、ダメです………!」
後ろから声がした。突然の声に思わず少年は振り返って、ーしまったーと思った。
自分の眼を見たものは、例外なく壊れる。それはこの人も例外ではない。
そう、確信したのに。
「そう、です。生きてれば良い事ありますから……。」
少年の眼に映ったその少女は、
怪我一つなく、生きていた。


次回、第2章です!
少年少女の名前は次回、でると思います。お楽しみに!!(でも、遅れるかも)