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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.23 )
- 日時: 2014/10/15 00:16
- 名前: 穂逆 深去 (ID: dfg2.pM/)
時間が経ちましたが、今度こそかきます!
少女の過去編ですね、少年出てこないかも。
私が、この山に来たのは7才の頃だった。
元いた村での事はあまり思い出したくない。母も私もあの村で、酷い目にあった。
私が母の腹にいた時、母は瀕死の状態で、母も私も死んでしまうとまでいわれていた程だったらしい。
しかし、母は私が生まれた瞬間、嘘の様に元気になった。
その光景はまるで御伽噺の一場面のようだが、
ヒーローの様に崇められる訳も無く、
村の救世主として歓迎される訳も無く、
ただ、化物として蔑まれた。
現実は物語の様に甘くなかったのだ。
そう、思い知った。
耐えかねた私達は、無料バスに乗り、
あの村から逃げ出した。
しかし3ヶ月程経った時だろうか、母はあの村へ戻った。
私をこの山へ置いて。
1ヶ月が経った。
半年が経った。
2年が経った。
3年もの月日が流れた。
母は帰って来なかった。
ずっと帰って来なかった。
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