ダーク・ファンタジー小説

Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.29 )
日時: 2014/10/31 20:18
名前: 穂逆 深去 (ID: V70KaHly)

自分の文才のなさに反吐がでるぜ……。続き書きます。


「あの………カイ君?ど、ど、どうしたの………!?」
現在、私は、同年代の、好意を寄せている少年に……押し倒されている。
(…………)
ヤバい。状況が掴めない。
(僕から逃げてって、どういうことなの?)
彼は、この状況になる事を予測していたのか?←イヤイヤ、無理だろ。

「お、おーい、カイ君。……早くどいてくれないと……困るんだけど。」
主に私の心臓が。
彼を押しのけようとした、その時。

サシュッ

首筋に、鈍い痛みがはしった。
血液が自分の首筋を伝ったのが分かる。

「え…………」
彼の思い掛けない行動に私の思考はついていかない。

彼は、血液のついた小刀を酷く愛おしそうに舐めていた。
「ひ……………………」
震えが止まらない。
これは誰だ。
私の知っている彼ではない。
「誰………イヤ、来ないで…」
バシュ!
彼が巻いている布を、奪いとり私は驚愕する。
「夕日の色じゃ、ない……………」
彼の目は漆黒の闇に染まっていた。

「そんなに、怖がらなくてもいいのに……★まぁそれも、いいけどネ★」
彼が絶対にしないような、笑み、口調で喋りながら、漆黒の目の少年が近づいてくる。
「だ、誰なんですか、あなたは……カイ君はどこへ……………」
自分に出来る精一杯の反抗をしても、少年の動きが止まる様子はない。

「誰だって?ははっ、[俺]は[俺]だよ★カイはカイでしかない」


「破壊を愛する少年でしかないんだ」


私はその言葉を酷く懐かしく思った。