ダーク・ファンタジー小説

Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.30 )
日時: 2014/11/01 09:27
名前: 穂逆 深去 (ID: V70KaHly)

「おっと……………そろそろ[時間]みたいだ★
この体は君が求めている[カイ]にお返しするヨ★」

でもね、と少年はつけたす。

「[君]と[僕]は繰り返されるんだ………もちろん[俺]も」


ナンドダッテ クリカエス
ケレドモ ノバシタテハ トドカナイ
頭の中で声が響く。

「何なの……?この声は…………?」
私の言葉に少年は、フフッ★と笑う。

「時が来れば分かるさ。………この世界が酷くちっぽけなもんだってね」

その言葉を最後に漆黒の目の少年は、糸の切れた人形のように倒れた。

倒れた彼に目もくれず、私はただ、つぶやき続けていた。

「…[何度だって繰り返す]……
[伸ばした手は届かない]…
…[破壊]と[修復]…」

ただ、つぶやき続けた。

首下の傷はまだ、血が流れ続けていた。