ダーク・ファンタジー小説

Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.47 )
日時: 2014/11/26 00:07
名前: 穂逆 深去 (ID: V70KaHly)

お待ちかね!!(待ってねーよ
本編へ、戻りますよー!!
久しぶりの少年目線です。

第六章[彼にとって]

(まさか………告白されるなんてな…)
そんな雑念に振り回されながら、カイは木材を運んでいた。
自分が何故木材を運んでいるのか。
それは…………

「……カイさん、私の家の補修、手伝ってくれなくても、いいですよ?」
ビリーブが心配そうに顔を覗く。


そう、今、僕は彼女の家の補修を手伝っているのだ。

「大丈夫だよ。女の子一人じゃ大変でしょ。
……それにここで手伝わなかったら
僕の男としての尊厳が無くなる」

僕がそういいながらそちらを向くと、
彼女は顔を背けながら

「そ、そうですか………?じゃ、じゃあ?」

と耳を赤くしながら返事をした。


……やっぱり、普通そうにしてても
緊張してるのだろうか。
アレから一週間程経つが、顔をそちらに向けると彼女は顔を赤くする。
僕がきちんとした返事を返せていないのも要因だろう。


(僕だって、彼女の事は嫌いじゃない。……だけど)

僕は君に隠している事が多すぎる。
今までの事も。
[彼]の事も。

(でも、言わなきゃな…………)


「ねえ……………、ビリーブ」


僕は勇気を振り絞って、彼女に声を掛けた。