ダーク・ファンタジー小説

Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.50 )
日時: 2014/12/30 04:27
名前: 穂逆 深去 (ID: 4qS6O2ST)

すっげえ遅れました…………。
稀更新すいません。
今回はちょっと酷い表現があるので注意です。



「……………?」

意味が分からずビリーブは首を傾げた。

「っあ、分かんないか………じゃあ君のときみたいに昔話でもしようかな…」

ちょうど家についたしね、とつけたす。
気が付けば、彼の家の前についており、続きは中で話す事になった。


「むかーし、むかし。ある所に破壊の眼をもった少年がいました」

「……なんですか、その仰々しい喋り方」

彼女の突っ込みにカイは少し笑いながら話を続ける。

「生まれてすぐに、彼は両親を破壊しました。そこにいた数人の村人も破壊されました。…少年は目隠しをつけられ、納屋に閉じ込められました」

「………………」

「少年がやっと、少年と呼べる年になったとき、少年は既に人間としての扱いをうけてはおりませんでした」

「……………」

「鎖に繋がれ、服も着せられず、人の嘔吐物、排泄物を食べて暮らす日々。暴力を振るわれたり、村の男どもの“遊び“に使われることも多くありました」