ダーク・ファンタジー小説

Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.66 )
日時: 2015/01/30 19:26
名前: 穂逆 深去 (ID: x/gr.YmB)

「大丈夫、ですよ。…
…それよりも、早く代金を、払って下さい」

「………………」

やはり、心配だ。

「……何、してるんです?」

「見ての通り、”治療”さ。
私は”修復神”。
修復すのが、私の生き様だよ?」

俺の治癒力じゃ、あまり効果がないかもしれないが、しないよりはマシだ。



修復をせずに見捨てる程、俺は”修復”の神であることを捨てちゃいない。



「……ありがとう、ございます。
あぁ、そういえば」

「なんだい?」

そういってラチは、一枚の紙切れを俺に渡した。

「それに、一縷さんの”お家のこと”
が、書いてあります。見たほうがいいと思うので」

「ん……ありがとう」

”ソレ”に書かれていた事を見て、俺は一瞬息をのんだ。

「……これ、本当かい。値段は?」

「……タダです。…さっきのお礼なので」