ダーク・ファンタジー小説

Re:     台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ? ( No.24 )
日時: 2014/11/30 19:58
名前: 若 (ID: qUgMea5w)

二話
     — 2014年 11月28日 PM4:30 —

「モカ、また明日!!」
「うん、また明日—!!」

モカは友達にそう告げ、家へと入る。
ガチャ、ガチャ…バタン…

「ただいまー…」

いつもなら、「おかえり」と返ってくるのに、おかしい…

(お母さん、いないのかな?)

靴を脱ぎ、家の中へと上がり、リビングに向かう。

「あ、置手紙…?」

そこには、こう書かれてあった。

—おかえり。病院に行ってくるので、
        冷蔵庫に入ってあるアイスを食べておいてね—

「やった…!!アイス!!」

ノリノリで冷蔵庫を開ける。

「バニラだー!!」

その時、ふと明日が誕生日であることに気づく。

(そういえば、昔人形貰ったなぁー…今はキョーミないケド…)

アイスを口にくわえながら、ぼーっと考える。

(ま、どーでもいっか…!!今は恋と友情がイチバン!!!!)

ドカッと、勢いよくソファに座り込む。
テレビをつけ、最近ためた状態だった、録画番組を見る。
その時、ふと視線を感じ、モカは振り返る。

「お母さん…?」

シン… 
そこには誰もいず、ただ静まりかえった廊下が目に映るだけであった。

(気のせい?なんか、気味悪いなぁ〜…)

そう感じたモカは、今の事は忘れて、テレビに集中した。